古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の八

2015年02月12日 07時54分02秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第二ページ、上の一~二行目

始めは読めと言っても無理です。現物を見てもよく判りません。解読文のままとさせて下さい。 

解読  可申抔と口論相成申候處、上村

     頭立之者両三人も右之場所江

読み (引き破り)申すべしなどと口論相成り申し候処、上村

     頭立ての者両三人も右の場所へ

解説 壱行目は、訂正が多く読めと言われても無理です。串本町史の通りにしました。 「可申抔と」・・・申すべしなどと。「抔」は『など』。 「口論」は行の右に書いている文字です。 「相成」と「申」の間の字は消しているものと見ています。「申」と「處」の右の間に「候」が小さく見えます。 二行目はじめは「頭立之者」・・・頭立と言う役の人。「頭」も難解。 「両三人」・・・「両三」は「二・三」の意味で、この場合は「計三人」ということ。「三」も読むのは困難。 「右之場所江」・・・「場所江」もなかなか読めません。