古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百六十四

2017年09月24日 14時51分27秒 | 古文書の初歩

「漂流外国物語」第百二ページ、上の五~六行目

今日から横書きにさせて戴きます。ご了承下さい。

 解読 聞糺之上、揚屋入被仰付候而、難有可奉存旨

    御申渡し相済、御役人衆付添揚屋へ罷越候所

読み 聞き糺しの上、揚り屋入り仰せ付けられ候て、有り難く存じ  奉るべき旨

    御申し渡し相済み、御役人衆付き添い揚り屋へ罷り越し候所、

説明 「聞糺之上」・・・「聞」の字は形で覚える字です。 「之上」・・・小さくて解りにくい。 「揚屋入」・・・揚げ屋へ入る様。「揚屋」とは遊郭で遊女を揚げて遊ぶ部屋の事と広辞苑に出ていますが、ここでは別の建物の事だと思います。事後訂正・・・「揚屋」は「揚がり屋」と読んで、牢獄の特別な一部屋の事。牢屋の一部。 「仰付」の上に「被」が有ります。仰せ附けられ。 次の「候而」も小さくて解りにくい。 「御申渡し」・・・字が薄くて読みにくい。 「相済」・・・これも読みにくい。 「罷越候所」・・・ここも難解です。