やっと気になっていた東院谷の被災状況を見に行きました。
キャンプセンターのある座主坊の西に流れ込んだ水が
南坊方面へ駆け下りるうちに土石流状態になり。
坊の斜面を抉り、石垣を舐めて流れ下っています。
坊の南にある水場はとうとう土砂が流入し
上で水道が変わったために消失していましました。
途中の石段で西鉄山友会の方とお会いしました。
7月24日金曜夜の110mm降った集中豪雨の時、
キャンプセンターの山小屋に一晩おられたそうです。
今までにない恐ろしい降り方で、
あらゆる階段や通路が瀧になっていたとか。
土石流の走った箇所は大木を倒したような
水柱が斜面を轟々と抉っていたそうです。
山頂から座主坊に降りる登山道が水源で、
「さいかち」の裏の沢にさらに水が集まって
土石流を発生させたようです。
平成15年7月の時に崩落した坊中の往還の東側は
崩壊していた斜面の一部が表層で滑った様子のみで
深刻な場所は見られませんでした。
往還の階段もしっかりしています。
水が集中しない分散する構造がもともとあるようです。
それに抗って登山道が路面を形成して
さらに溝状になったところに水が集中して
惨事を引きおこすようです。
山友会さんは早速水を逃がす
作業をされておられました。
江戸期は坊の全体でこのような営繕を
し続けてきた結果このような
坊の構造に辿り着いたのでしょう。