
今回の峰入りでは特別なことが一つ。
通常おこなわれている「入山潅頂」の儀式が
旧に復されて大南窟でおこなわれることに。
山頂から降りた一行は中宮、愛嶽道を辿って
奈良時代からの山中での聖地へ。
窟では大先達の本業院さんがすでに
イニシエーションの場の準備をしてお待ちでした。

到着した一行は手早く枝を集めて着座の場に敷きます。
聖水はしかるべき場所でくみ取ったものを
手持ちのタンクに入れて持参しておられました。

窟内の大石の前に紫の房を付けた大先達が、
その前に香炉?と井桁に組まれた小さな護摩壇
その上にヒノキの葉が重ねて置いてあります。
他の先達たちはコ字を描くように左右に着座して、
そうして新客として入山した者が呼ばれ、
大先達の正面に着座していよいよ儀式の始まりです。