宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山研2010年の振り返り

2010-12-30 | Weblog
皆様方には今年一年お世話になりました。
宝満山研究会にとってさまざまなことがあった1年でした。

六所宝塔跡については4月18日土曜日には整備作業で
礎石周辺の除草と木柱設置による遺構の表示をおこないました。
また、10月23日には工事によって伐採された個所に植樹を実施。




木うそ保存会さんとの共同事業では5月15日土曜日に
内山承天寺境内の杉林での下草伐採によるコシアブラの
育成事業に着手しました。

(http://blog.goo.ne.jp/kiuso0211/d/20100516)

7月14日早朝には太宰府では集中豪雨に見舞われましたが、

幸いなことに遺跡については今年は大きな危害もなく、秋も台風は通過せず
今年は遺構が損壊するような目立った事象は見られませんでした。


7月19日には太宰府市内山の宝満山遺跡第42次調査の現場で
太宰府市による遺跡の現地説明会がおこなわれ多くの見学がありました。

遺跡は平安時代の寺院関連の堂跡と思われる礎石建物で、
山岳寺院としての宝満の様子がじょじょに姿を現す形となりました。

外部の動きとしては3月に宝満山を主題とする映画製作準備会が立ち上がり
5月の峰入りや10月の植樹会など行事や本会の活動など取材を重ねておられます。



(http://blog.goo.ne.jp/houman1234)

会で年頭の例会であげていた課題は次のような内容でした。

・山の荒廃の状況の再確認と植樹などの活動
・復興された六所宝塔の見学会
・下宮地区礎石群の発掘報告
・宝満山中の七窟の探訪
・山中の地名考証
・里山としての宝満山の考察
・宝満山の史跡指定に向けた取り組み
・会報の発行
・会費の再検討
・会の活動のPR活動

年間では山中の見学会や踏査を予定しておりましたが、
幹事が思わぬアクシデントで加療することとなるなど、
例会の開催ができなくなるなどのご迷惑をおかけしました。
山裾の開発は目に見えてじょじょに進展しており
太宰府市側での重要遺跡の調査も工事に伴うものがあり
より山にとって重要な場所については保全が求められます。
会報の発行やPR活動については必然性が高まっているようです。
会では未消化の課題についてみなさまと考えを深めながら
新たな年の取り組みとして再度考えてみたいと思っております。

来るべき年がみなさまにとって良き一年になりますよう
心より祈念申し上げます。

幹事 拝

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