22年間変わらなかった食卓テーブルの向きを、変えてみた。
だからと言って、窓からの景観が劇的に変わったわけではなく、青い海原とか緑の山々の連なりとかはとうてい望むべくもなく、相変わらずの狭い庭が見えるだけ。
でも、向きを変えたことで、テーブルに着くと目の先に極小ながら庭が見えるようになったのが嬉しい。
もっとも今の時期は、枯れ木枯れ枝ばかりで、色彩がいっさいないけれど…。
今までは対面に夫が居たわけで、テーブルに着いている時は、なんだかんだとお喋りを楽しんでいた。
でも一人になってしまった。
主の居ない空いた椅子を見ながらの食事は、なんともつまらない。
そこで、ただ単純にテーブルを半分回してみただけのことだけど、思いがけないほどの気分転換になって、自分でもビックリしている。
今は枯れ色の庭も、春から夏・秋へと季節が変わるたびにバラが咲き、クリスマスローズが咲きだし、3本のアジサイやカラーリーフがこんもりしてきて、塀の向こうは何も見えなくなる。
初夏の頃にはブドウの実が日々大きくなりだし、やがて色を付ける。
食欲の出ない朝食も、楽しめるかもしれない。
それにもしかしたら私の精神、かなり持ち直してきたのかもしれない。
だって、今まではこんなこと考えもしなかったもの。
テーブルの向きを変える、たったそれだけのことだけど、こうしてあれこれ動くようになったのは、元気になりつつある証かもしれない。
だとしたら凄く嬉しい。
あと数か月でこんもりと茂る緑から、もっともっとパワーを貰おう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます