10月24日(水)
恐ろしい顔が南瓜に彫られてる
みゆき公園へ出向く。
ジャック・オウ・ランタンが一列になっていたのを昨日見かけたのだった。ハシモトさんの車に揺られていたので場所が判然としない。ハシモトさんはまったく興味を示さなかった。
改めて出直せばよか。
見当を付けて出かけてみれば。わ、ここか。
ランタンに電球が入っていた。これって夜に灯るのだ。
で、夕方になって出かけたのだった。公園といえど子どもが居ない。居合わせた子ども連れの親御さんに許可を得てお子さんとランタンを撮る。
陽が沈んでランタンがぼんやりと浮き彫りになった。暗い公園で赤く灯る南瓜。暗い公園というのも背筋が寒く思わず辺りを見渡す。
満月が上がってきた。満月とランタンもよろしかろうと待つ。そのうち賑やかしくおばさんの声がして二人連れが現れたのだった。淋しげで恐ろし気な公園が途端に明るくなる。女の魔力。
東愛知新聞に出てましたよ。
え、アタシ今日プールのあとに読んだのだのにまったく気がつかなかった。
しばらくあれこれ話をしていた。しゃがみ込んでシャッターを切っていた背中をポンと叩いて おとうさんおやすみ とおばさん二人連れは帰って行った。
すっかり暗くなっていたので顔はまったく判然としなかったが楽しげなオバサンだった。
ランドセルの女子が通ったけれど声を掛けるわけにも行かない。
ののちゃんがここに居ればなあ、と 淋しげなみゆき公園だった。
厨房メモ
住宅にもちょっとした遊び場がしつらえている。滑り台と鞦韆だけだが。とはいうもののここで遊ぶ子を見たことがない。壁に向かって大人がバスケのボールを投げつけているだけだ。
子どもって居なくなりつつある。
確かに。