このブログの大きなテーマであるサイババについて、スワミ・サティアサイについて多少とも早いうちに語っておいたほうがよいだろう。
写真は、10年近く前に、私が始めてスワミのアシュラムのひとつであるホワイトフィールドに行った時のものです。
ホワイトフィールドは、インドのバンガロールと言う大きな都市の郊外にあります。
この時、私は多少失望し、かなり疑いの目を持って、スワミを見ていたように思います。
写真に写っている私は、どことなく醒めているし、周囲に溶け込んでいない。
その時が初めてのインドで、わたしはかなり混乱していました。
インドに入ったのは、サイババに会う事が目的でしたが、半分は観光旅行のつもりでした。
だから、デリーで入国したし、さきに北インドを観光してからサイババのところに行くはずでした。
しかし、デリーに着いてみると観光するような気分にはとうていなれず、結局インドに入って2日目には、もうバンガロールにいたのです。
そのバンガロールのホテルで見たものは・・・商業的なパンフレットに載っているサイババの写真。
サイババ目当てにくる外国人にシルクやジュウタンを買ってもらうためのパンフレット。
このパンフレットはかなりショックでした。
聖なる遠い存在であるはずのサイババのイメージが音を立てて崩れてゆくように感じられた。
それから翌朝、アシュラムにサイババに会うために出かけたのだが、今度は人が人を神のように拝む事にかなり抵抗を感じた。
「天は人の上に人をつくらず」というのが、私の常識でした。
いかにも目立つオレンジ色のローブも、アフロヘヤーも、私の[聖なるもの」のイメージとは違っていました。
しかし、写真でもわかると思うが、そのときすでに70歳を超えていたにもかかわらずスワミは精悍に見えた。
信者の間をくまなく歩くのだが、その歩き方、振る舞いになんともいえぬ魅力があるのは事実だった。
その後、私の考えも変わってゆくわけであるが、この写真を見ると最初のころが思い出されるわけです。