如意樹の木陰

古い記事ではサイババのことが多いです。
2024年に再開しました。

無題(トランプ圧勝・AIについて・etc.)

2024-11-11 02:59:55 | Weblog

大統領選挙はトランプの圧勝でした。アメリカというのはそういう国だと認識を新たにしました。
そういえば、先日の衆議院選挙の私の予想も外れましたから、私の希望的観測では、一寸先の未来も見通すことはできないと悟りました。
私は他国の住人ですからリスクが大きく見えるトランプを警戒するのですが、アメリカでの物価高と国内産業の停滞、ウクライナ侵攻やガザでのジェノサイドを止められない現政権への批判票が、この差になって現れたように思います。かつてトランプ政権にいた人やトランプをよく知っていると思われる人たちがトランプの危険性を指摘しても、人々は現状にただよう停滞感よりも変化を望んだということです。ただし、変化といっても、改革というよりはかつての豊かで活気に満ちていた頃の偉大なアメリカへの憧憬のようなものなのかもしれません。
現職の副大統領であるハリスは、バイデン政権の現状にかなり責任がある立場ですから現政権を批判できませんし、副大統領としての実績を見ても、あまり存在感のない副大統領であったのかもしれません。
来年からのトランプ政権がどのようなスタッフで構成され、誰の意見がトランプを動かすのでしょうか。
ウクライナへの支援は先細りになるでしょう。したがってゼレンスキーは停戦を急がなければなりませんが、ロシアはしたたかですから、ゼレンスキーに都合のよい内容で交渉に応じてくれるとも思えません。できるかどうかはわかりませんが、アメリカとロシアで調整して、その結果をウクライナに飲ませるということになるのかもしれません。
イメージとしては、トランプは商取引の交渉をするように外交をするというイメージです。もちろんアメリカの利益を最優先します。日本や西欧の同盟国も権威主義と戦うウクライナも、権威主義国と言われるロシアも中国も、すべて商売の相手です。味方か敵かではなく、善か悪かでもなく、儲かるか儲からないか、良い商談ができる相手かどうかという観点で相手を見ます。
今回の選挙では、イーロン・マスクにずいぶん世話になったようですから、今後彼の意向を無視することはできないでしょう。
とはいっても、見え見えの優遇的な政策はできないでしょうから、イーロン・マスクが望んでいる宇宙開発などに積極的に予算を投じることになるかもしれません。マスクは政権内部には入りたがらないように思います。自由な立場にあってトランプを動かすことができるなら、その方がよいと考えるでしょう。ただし、マスクが政治や権力に野心があるなら、また違った話になります。
《 追記 2024.11.17 》トランプ政権の人事が徐々に明らかになってきました。イーロン・マスクは政府効率化省を、やはり実業家のビベック・ラマスワミ氏と共に率いるということです。
現在は仮に「省」と呼ばれていますが、『政府効率化省は正式な政府機関ではなく、「政府外部からの助言と指導を提供する」諮問委員会であるとトランプは述べている。委員会の主な目的は、「政府の官僚機構の解体、過剰な規制の削減、無駄な支出の削減、連邦機関の再編」』ということであり、活動期間は2年くらいと考えているようです。
短期間で一気に体質改善を図るつもりのようです。トリプルレッドになるので、大きな改革を断行するチャンスではあります。
これは当然痛みを伴う改革になります。そういったことに慣れている実業家の二人が剛腕を振るうということです。いまでも権力が集中しているホワイトハウスですが、この改革によってそれがさらに強まりそうです。

トランプは商取引をするように外交をすると書きましたが、政府自体を民間企業のように「効率化」する考えのようです。これでアメリカが体質改善に成功したら、日本も「その良いところだけ」を参考にしてほしいですね。
そのほかの人事では、国防長官にその分野での経験のほとんどない人を任命するとか、同盟国に不安を与える人事もあるようです。トランプに近い考えを持つ、トランプに忠実な人物を選んだということだと思います。それから、大統領選挙で助けてくれた人たちも入っているようです。

兵庫県知事選では、前知事の善戦が報じられています。不信任後の選挙で勝った田中康夫の例もありますから、予断を許しません。
前知事の知事としての実績と今回不信任の原因になった事柄を天秤にかけて、県民がどちらを選ぶかということです。

AIについて。将棋の世界では、以前はコンピュータ将棋ソフトとプロ棋士が対戦するという企画がありましたが、今はもうそれはありません。最近の認識では、コンピュータの示す手がほぼ最善手であって、人間がそれにどれだけ近づけるかということに関心が集中しています。研究用のすぐれたソフトと処理能力の高いコンピューターを使って研究することが、プロ棋士として成功する条件のひとつになっているのではないかと思います。
この将棋の世界で起こっているようなことが、近い将来、医療や株式投資の分野でも起こると考えられています。人間よりもAIの方が大量のデータを高速で分析して正確な判断を導き出せるということです。
これは最先端の科学研究の分野でも同様らしく、今年ノーベル賞を受賞した『AIを使用したたんぱく質の立体構造予測』がその良い例です。もちろん将棋ソフトもたんぱく質の立体構造予測も、今のところ基本的なアイデアは人間が出しているのですから、AIは便利な道具であるにすぎませんが、たぶん将来的には「たんぱく質の立体構造を予測するシステムを構築しなさい」とAIに指示するだけで、AIが「こんなん出来ました」と出してくるようになるはずです。
今はまだ頼りないところも多々あるAIですが、将来的には人類がAIに全面的に依存して生活するようになっても不思議ではありません。
しかし、そうなる前に、AIに多くの仕事が奪われてしまって、労働者が働いて賃金を得て生活するという資本主義社会の基本的な形態が成り立たなくなってしまうような気がします。
人でなければできない仕事がだんだん減ってしまうことにより、よい職に付けない人が増加する可能性が高いです。結果としてあまり賃金のよくない仕事を奪い合う状態になりますから、低所得者が増加し、市場全体の購買力は低下します。
科学技術の恩恵を全ての人々が享受できる社会とはどんな社会なのでしょうか。それを考えると、私有財産の制限や労働のシェアリングなどをもっと考えていかなければいけないと思うようになります。

ニュースにこんな記事がありました。
『2023年、著名な研究者たちがAI開発企業に対し、OpenAIのGPT-4以上に強力な生成AIシステムの開発を半年間停止するよう求める署名活動を行いました』
『ノーベル物理学賞を受賞したヒントン氏は、人類の知性を超えるようなAIが出現するまでの時間は今後5年から20年と推定し、「人工知能は、人間を思い通りに操る方法を考え出すはずだ」と言っています』
ヒントン氏についてはwikipediaを「ジェフリー・ヒントン」で検索すると、いろいろ詳しく出てきます。
これからやってくる世界はどんな世界なのでしょうか。人間が生き生きと希望をもって生きられる世界であってほしいと願うのですが、考えてみれば第2次世界大戦から80年が経とうとしているのに、いまだに核兵器は廃絶できず、軍縮もできず、紛争は絶えず、貧富の差は増大する一方です。科学技術が大きく発展したという以外は、この80年で人類文明はほとんど何も変わっていないのかもしれません。
そして頼みの綱の未来を明るくするはずだった科学技術も『人間を思い通りに操る人工知能を生み出し』、たぶんその後には人工生命となって、人類文明ではない新たな人工生命による文明を築いていくことになるのでしょう。その人工生命が人類文明の存続を容認してくれるかどうかは、わかりません。人工生命が人間の行動を見て人間を理解するであろうことを思えば、それほど優しくされない可能性は予想されます。
今の子供たちは、これからものすごい激動の時代を生きることになるのかもしれません。
これからの激動を少しでも抑えるための方法を考えるのですが、国家の利益を代表する政治家たちがいくら集まって議論しても、良い結果は得られないでしょう。80年間それをやってきた結果がこの有様です。
私としては、このまま成り行きに任せて、人工生命に文明のバトンを渡すことが、人類の宿命であると、そう思うようになりました。

HDMI-HDMIケーブルが1本必要になって、ケーズデンキに寄ったら3mで3000円くらいしました。amazonでは1200円くらいだったような記憶があるので、その場で買うのはやめました。
なお、端子の形状はいくつかあるようですが、今回購入を考えているのは、ごく一般的なAタイプです。


HDMIケーブルの規格はこんな感じです。この表はサンワサプライ様のホームページからお借りしました。
オーバースペックのものを買う必要はないので、用途に合わせて選べばよいと思います。
ただし価格.comを見ると、同じエレコムのプレミアムハイスピード3mでも1090円のものと2700円のものがあるので、本当のところはよく分かりません。発売時期が最近のものは高いという傾向はありそうです。


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