「如意樹の木陰」についても、一応お話しておきましょう。
これはインドのお話。
ひとりの旅人が夏の午後、道を急いでおりました。
しかしあまりの暑さに、涼しげな木陰を見つけて、そこでひと時休むことにいたしました。
木陰に入ると、気分がよくなってまいります。
「これで、冷たい水でもあれば」そう旅人が思いますと、水が目の前に出てきました。
「これで、横になれる籐のベットでもあれば」そう思いますと、すばらしいベットが現れました。
「この素敵なベットを妻が見たらどんなに喜んでくれるだろう」そう思いますと、目の前に妻が居りました。
「まさか妻がここにいるわけがない。悪魔かもしれない。私は食べられてしまうのだろうか。」そう思ったとたん、妻は旅人を食べてしまいました。
これが如意樹の木陰のお話です。
如意樹は、思った事・考えた事をすべて実現してくれる木なんですね。
そして、私たちはいつもいつでも如意樹の木陰に座っている、サイババはそうおっしゃっています。