不審電話
家の固定電話にかかってきた電話に出たところ、音声ガイダンスで「総務省電波監理室」から「2時間以内にすべての通信を遮断するので、その前に◎◎をして対処するように」というような内容が話されていました。
当方は、いちおう総務大臣のハンコのあるアマチュア無線の免許証を持っている身でありますし、「法に触れることはやってないよな」と思い、それから「そもそもこんな電話が2月11日(祝日)の夕方に、総務省からおいらにかかってくるはずはない」と考え、「こりゃあ詐欺の電話だ」という認識に至ったわけです。
無線をやっている人間なので「総務省電波監理室」とか言われると、村の駐在さんに戸別訪問された時みたいに、どうしてもビビっと反応してしまうのです。でも、この電話は、無線をやっている人間を狙っているわけではないようです。たぶん何かの名簿を使って片端からかけているはずです。
音声ガイダンスをそのまま聞いていたら、すぐに切れてしまいました。
先方からかかってきた電話ですから、こちらから情報を送ったり、お金を入金したりしなければ、被害はないのでしょうが、不愉快ではあります。
このような詐欺の電話や、それから詐欺メールに日常的に接することになるとは、以前は考えてもいませんでした。イヤな世の中です。「なりすます」時点で犯罪ですから、警察には取り締まりをもっと強化してもらいたいものです。発信元が海外だったりするので、捜査がたいへんなのかもしれませんが、こういうことを通じてもっと日常的に外国と捜査協力しなければならない時代になってしまったようです。
そういえば詐欺ではないのですが、先日光回線の営業が来て、ついつい話を聞いてしまいました。彼らの手口は、あたかもNTT関連の業者であるかのように話を始めて、「高速の光回線が近くまで来ていますから、そのための工事をしてモデムも新しいものに替えると、回線速度が速くなり、料金も少し安くなります」ということで、確かによいことだらけです。嘘ではないのですが、要するに「光回線の業者を替えませんか」という営業なのです。私は今OCN光でして、OCNもよく分からない会社ですが、もっとわからない会社にするのはさらに抵抗があるわけで、当然ですがお断りしました。簡単に言えば、面倒なのですね。
谷川萌々子
サッカー女子の谷川萌々子がバイエルンミュンヘンに戻りました。2月から試合に出るようになりましたが、まだスタメンではなく、後半の残り10分くらいからの出場です。
その2度目に出場した2月12日のフランンクフルトとの試合で、1A1Gの大活躍をしました。
1A1Gの数字以上に、評価の上がるプレーだったと思います。見ていない方はYouTubeにたくさん動画がアップされていますから、見ていただければと思います。
ドイツのサッカーファンへのあいさつ代わりとしては充分すぎる華麗なボールさばきでして、これでドイツでも充分に活躍できることが確認できました。
スウェーデンのリーグよりもブンデスリーグの方が観客も多く、レベルも高そうです。
今月はあと1試合ブンデスリーグの試合があって、その後なでしこジャパンに合流してアメリカでの3試合があります。この3試合はABEMAで無料配信があります。その後は、またドイツに戻ってリーグ戦です。
まだ本調子ではないのかもしれませんし、無理をせずケガをしないようにして、調整しながら焦らずに出場機会を待つのがよいと思います。
春の野菜
まだ気温は低いですが、もう日差しは春です。ブロッコリーに花が咲き始めました。
この冬は、ホウレンソウとブロッコリーを多めに作ったので、野菜不足になることもありません。
もうしばらくしたら、キタアカリの種芋を買います。
それから、4月から5月に食べる葉物の野菜が欲しいので、チンゲンサイをトンネルで作ろうかと考えています。少しずつ播けば、長く食べられそうです。
木版画
観音堂の春祭りで、木版を使ったお札を印刷します。
このお祭りの当番は5年に一度回ってくるのですが、今までは印刷の作業などを覚える気持ちもなくて、しかもそれは年配の方がやってくれたものですから、観音堂の掃除とかそんなことばかりしておりました。
ところがいつの間にか、自分がその年配の人の立場になってしまいまして、木版画の刷りをしなければいけなくなりました。
刷りの作業の雰囲気はなんとなくわかっているつもりだったのですが、自分でやるということになると、細かな手順がよく分かりません。
しかし、今はネットで調べることもできるので、調べていくらか試してみました。
以下は作業手順です。
①一番大切なことは印刷する紙を少し湿らせておくことです。少し湿らせることで紙が柔らかくなって版木に密着しやすくなり、色も載りやすくなります。
今回使う紙は習字用の半紙を切ったものですが、それでも軽く湿らせたほうが、きれいに印刷できそうです。
湿らせる方法としては、印刷する紙よりも一回り大きい画用紙をあらかじめ湿らせておいて、その画用紙に、半紙を数枚ずつ挟んで30分くらい置いておきます。画用紙はスケッチブックを買ってバラすのが安上がりかもしれません。画用紙を湿らせる方法は濡らして軽く絞ったフキンで拭く感じです。
②版木にインクを載せるしばらく前にあらかじめ版木を少し湿らせておきます。版木があまりしっかり乾いているとインクを吸ってしまったり、はじいてしまったりするので、軽く湿らせておくのです。紙もそうですが「濡らす」ではなく「湿らせる」程度です。
③木版画のインクとしては、水性であればたいていのものは使えるのでしょうが、昔から使われているのは、黒は墨液、赤は食紅(食用色素の赤)です。普通の水彩絵の具でも充分使えるはずです。
とりあえず、今回は昔のように墨液と食紅を使うことにします。墨液や食紅は安いものなので、新しいものを使った方がよさそうです。
食用色素赤(共立食品)は粉末なので少量のお湯で溶かしてから濃さを加減して使います。墨液はそのままでもよさそうですが使ってみて判断します。
④インクにでんぷん糊を加えてほんの少しトロっとした状態にします。緑色のチューブに入った昔ながらの普通のでんぷん糊を使います。必ずでんぷん糊です。
ネットを見ると、「版木の上にインクとでんぷん糊を別々に載せて、それを版画用ブラシで混ぜながら版木に均一になるように延ばす」ような感じに書かれていますが、あらかじめ良い感じに混ぜ合わせておいたものを使った方が作業性がよいと思います。インクと糊を版木の上で混ぜるのは、インクを無駄にしないためなのかもしれません。あるいは版木の上で混ぜることで、部分的に濃淡を調整できるのかもしれません。まあ、本当のところはわかりません。
⑤刷りの工程
(5-1)でんぷん糊を混ぜたインクを版木に筆か刷毛で塗ってから、木版画用のブラシで版木に均一に伸ばします。インクの溜まりがあると滲みやすいので、ブラシを使って版木にむらなく均一に薄くインクを伸ばします。ブラシが余分なインクを吸い取ってくれる感じです。
ブラシの代用品としては、ホームセンターで売っている塗装用の刷毛が使えます。私は、家にあった未使用の油性塗料用の50mmの刷毛を使いました。しっかり毛のつまった太めの刷毛が使いやすそうです。
(5-2)版木に湿らせておいた半紙を載せます。
(5-3)半紙の上に当て紙を載せ、その上からバレンで刷ります。私は当て紙にJAのカレンダーの紙を使いました。コピー用紙でもいいと思いますが、いくらか厚みがあって、適度にインクが染みてくれて、バレンが動かしやすいものがよさそうです。当て紙はあまり汚れなければ繰り返し使えます。
バレンは、ホルベイン製の直径10cmのものが、amazonで送料込み500円くらいで手に入りました。そのバレンの値段は300円くらいのものです。
⑥すべての印刷が終わったら、ブラシを使って版木を優しく洗いインクを落とします。それから陰干しして完全に乾いてから保管します。
こんな感じですかね。これがベストかどうかはわかりませんが、素人の手作り感が良いのでありますから、こんなので充分と思います。新しい素材や値段の高い用具は使わずに、昔ながらのものを使って作るのが好ましいです。