致道博物館。山形県鶴岡市家中新町。
2024年9月11日(水)。
美術展覧会場。
婦人図(横光利一夫人)。荒井篁一郎。
重文・旧渋谷家住宅。
出羽三山のひとつ湯殿山麓の山村、鶴岡市(旧朝日村)田麦俣に1822年(文政5年)に建てられた多層民家である。一重三階寄棟造茅葺き。
深い雪と山峡の険しい土地に建っていたため、生活に適応して3層4層に空間を求めたつくりとなっている。田麦俣には、谷あいに数多くの多層民家がみられたが、急速に姿を消したため、1965年(昭和40年)に当地へ移築された。
明治以降、養蚕を生業としたため、2階3階や屋根裏部屋までも養蚕などの作業場・収納場として有効活用していた。これに伴い、通風や採光を目的とした高ハッポウとよばれる高窓が取り付けられ、その結果、妻の部分の屋根を切り上げた独特の形状である兜(カブト)造りといわれる均整のとれた美しい茅葺き屋根となった。
茅葺屋根の防虫を目的とした火焚き(囲炉裏に火を入れ、煙で燻す作業)が毎年1月から3月頃までの期間で行われている。
重要有形民俗文化財収蔵庫。
当館で収蔵している民具のうち、次の8件5,350点が重要有形民俗文化財に指定され、「庄内の米作り用具」を除き、この収蔵庫で展示されている。
1)「庄内地方のバンドリ」116点(1963年指定)
2)「庄内地方の木製酒器」77点(1964年指定)
3)「庄内地方の仕事着」126点(1966年指定)
4)「大宝寺焼」234点(1967年指定)
5)「庄内山村のくりもの」250点(1972年指定)
6)「庄内浜及び飛島の漁撈用具」1,937点(1975年指定)
7)「最上川水系の漁撈用具」810点(1982年指定)
8)「庄内の米作り用具」1,800点(1990年指定)
16時ごろ入口方向に戻る。
このあと、近くにある鶴岡カトリック教会天主堂へ向かった。
山形県鶴岡市 致道博物館②重文・旧鶴岡警察署庁舎 御隠殿 鶴ヶ岡城 酒井玄蕃