江戸東京たてもの園。東京都小金井市。都立小金井公園内。
2025年1月5日(日)。
右から、花市生花店、武居三省堂、店蔵型休憩棟。
花市(はないち)生花店。
建築年代は、1927年(昭和2)。旧所在地は、千代田区神田淡路町一丁目。
昭和初期に建てられた〈看板建築〉の花屋。建物前面の銅板にレリーフが施され、花屋らしくデザインされている。店内は昭和30年代の様子を再現している。
武居三省堂(たけいさんしょうどう)。(文具店)。
建築年代は、1927年(昭和2)。旧所在地は、千代田区神田須田町一丁目。
明治初期に創業した文具店。当初は書道用品の卸をしていたが、後に小売店に変わった。
建物は関東大震災後に建てられた〈看板建築〉で前面がタイル貼りになっていて屋根の形にも特徴がある。(修理工事中)
店蔵型休憩棟。移築建物ではなく、2階は飲食店が営業している。
大和屋(やまとや)本店。(乾物屋)。
建築年代は、1928年(昭和3)。旧所在地は、港区白金台四丁目。
港区白金台に1928年(昭和3)に建てられた木造3階建ての商店。3階の軒下を庇の下の腕木とその上の桁が特徴の出桁(だしげた)造りにする一方、間口に対して背が非常に高く、看板建築のようなプロポーションのユニークな建物である。戦前の乾物屋の様子を再現している。
左から川野商店と小寺醤油店。
川野商店。(和傘問屋)。
建築年代は、1926年(大正15)。旧所在地は、江戸川区南小岩八丁目。
傘づくりが盛んであった江戸川区小岩に建てられた和傘問屋。庇の下の腕木とその上の桁が特徴の出桁(だしげた)造りの建物。内部は1930年(昭和5)頃の和傘問屋の店先の様子を再現している。
小寺醤油店。
建築年代は、1933年(昭和8)。旧所在地は、港区白金五丁目。
大正期から、現在の港区白金で営業していた商店。味噌や醤油、酒類を売っていた出桁造りの建物。
万徳(まんとく)旅館。
建築年代は、江戸時代末期~明治時代初期。旧所在地は、青梅市西分町。
青梅市西分町の青梅街道沿いにあった旅館。建物は創建当初に近い姿に、室内は旅館として営業していた1950年(昭和25)頃の様子を復元している。
右から仕立屋、子宝湯、鍵屋。
仕立屋。
建築年代は、1879年(明治12)。旧所在地は、文京区向丘一丁目。
明治前期に現在の文京区向丘に建てられた出桁造りの町家。 内部は大正期の仕立屋の仕事場を再現している。
子宝湯(こだからゆ)。
建築年代は、1929年(昭和4)。旧所在地は、足立区千住元町。
東京の銭湯を代表する宮造りの建物で、神社仏閣を思わせる大型の唐破風や、玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上格天井など贅をつくした造りとなっている。
鍵屋(かぎや)。(居酒屋)。
建築年代は、1856年(安政3)。旧所在地は、台東区下谷二丁目。
台東区下谷の言問通りにあった庶民的な居酒屋。震災・戦災をまぬがれた鍵屋は、1856年(安政3)に建てられたと伝えられている。
建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元している。
13時20分ごろに江戸東京たてもの園を出て、宿に向かった。翌日は、目黒区青葉台の菅刈公園、西郷山公園、新宿中村屋などを訪れた。