雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

311回想 ~その1~

2011-03-28 23:17:14 | 日常のこと
すこしづつ、覚えていることを書いていこうと思う。
あの日、私が経験したことを。触れた人々の優しさを。




       ~♪(ザリザリ                     ~♪(ザリザリ






【3月8日火曜日】
朝早い新幹線で仙台に到着。
寒い寒い朝だった。
新幹線を降りた瞬間にぴりっとした空気。
初めての仙台。駅前を高揚した気分で歩く。
私は旅が好きで、知らない街を散歩するのも大好き。





         せっせ、せっせ        せっせ、せっせ






残念ながら、1日早く仙台入りしているチームの人と合流しなければならないため、
駅前の大通りを目的地に向かってりっくりっくすすむ。

【3月9日水曜日】
最初に地震を感じたのは、仙台入りして2日目の9日水曜日昼前。
仙台市青葉区は震度5弱。
壁はミシミシ言い、デスクの上のものが少し落ちた。





                              せっせ、せっせ






しかし、大きな被害はなく仕事に戻った。
東京の事務所の同僚から「大丈夫だった?」と電話があり、「この後大きいのが来ないといいね~」
と冗談のように話していたのを覚えている。
水曜はその後も体に感じる揺れ(仕事場に情報源となるものがなかったので詳細は分からないけど)
たぶん震度3位のものが夜中まで数回断続的に続いた。
夜、みんなで食事をした後、居酒屋さんを出たら当たり前のように粉雪が降っていた。





                             あれ?コトは??






ホテルで一人の明け方とかに何度も揺れがきて、このまま大きな地震になったら…。
そう思うことも数回あった。
でも、ちゃんと朝が来て、仕事場でチームのみんなと顔を合わせ、笑いながら
「怖かったね」と言い合うと少し安心できた。


つづく















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4 コメント

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Unknown (zikozaemon)
2011-03-29 10:10:22
リツちゃん・コトちゃんには、地震も原発も関係ないかの様に自然の暖かなお日様の元でのんびりしていますね。
丁度、悪い時に仙台に行かれてしまって、お家の方たちもさぞかしご心配をされたでしょう? 
私も自分の事よりもやはり東京の息子の事を声を聞くまで心配しました。 それなのに携帯に「生きている」とだけ。 
私は仙台は千葉に居る時に主人が東北大病院に入院をしていたので、1日置きに通った事があります。仙台の七夕の時だったので見た事もありますし、北海道の友達がわざわざお見舞いに来て呉れて街中を歩いた思い出がある所です。
続きを又見せてくださいね。 私も何か書きとめてとも考えたのですが、余りにも戦災・新潟大火・新潟地震・中越地震とあり過ぎて・・でも、大分前から戦争中の集団疎開・戦災・新潟へ来た時の事は長男に言われて書いています。
母が良く、「好い事の後には辛い事が、辛い事の後には好い事が必ず来るんだよ」と、私が愚痴っているといわれてました。今回のこの災害もみんなが必ず好い様に向かうと信じて、助け合うしかないのですよね。年寄りの我々は若い人たちのお荷物にならない様に、いろんな経験をして来ているのですから、体が駄目なら経験を若い人たちにですね。 これからは少しづつでも暖かくなってきます。外の木の芽だってどんなに寒くっても、ちゃんと膨らみ始めて居ます。 人間も負けずに頑張らなくってはなりませんね。
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歴史の一こま (えめらるど)
2011-03-29 15:48:14
 このひと時を、書きとめておくように
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Re: (RHEA)
2011-03-29 21:41:47
>ジーコまま様
「今回のこの災害もみんなが必ず好い様に向かうと信じて、助け合うしかないのですよね」おっしゃる通りですね。いい方向に向かってる。そう思いたいです。原子力発電ではなく、太陽熱や風力水力そういった自然のエネルギーを使用する。足りなければ、過剰な広告灯や街灯を消せばいいんです。スーパーマーケットやコンビニ、電化製品やさんは明るすぎる。節電生活に慣れてきて、いままでいかに明る「すぎた」かに気付きました。そんなに明るくなくても見えるし不安はありません。エコ発電でできた電力の範囲で生きていく工夫をしたいと思います。
東京は今日、桜の開花宣言をしたそうです。靖国神社のソメイヨシノが咲いたんですね。まだまだ寒いけど、一歩づつ確実に春が来ています。
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Re:歴史の一こま (RHEA)
2011-03-29 21:45:25
>えめらるど様
かしこまりました!
被災地にいない私にできることの一つとして、経験したことを伝えるということがある。地震後の仙台で過ごした数日間で感じたこと、書き綴ろうと思います。
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