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筋肉の使い方が悪いと

2015-04-20 00:45:40 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート対抗戦のエキシビジョンを見て思った事。

 

ロシアのトゥクタミシェワの異常にボコボコとした、ぶっとい足。

あれは筋肉の使い方が悪いから成る事だって事。

 

 私は、クラシックバレエを本気でやっていたので知っているのだけど

上手に筋肉を使っていたら、大根足にはなりません。

 

必要な箇所だけに力を入れて、要らない所まで力まない筋肉の使い方をしていれば、足全体がボコボコに膨れた様に発達する事は無いのです。

浅田真央さんの足を見れば、一目瞭然ですが、発達しているけど、決して全体がボコボコにはなっていません。

 

むしろ、引き締まるべき所は引き締まって、形の良い足になります。

浅田真央さんは単に体力があるから、あの物凄いプログラムを演じきれる訳ではありません。

如何に効率良くエネルギーを省エネで使えていたか、どれ程高度なテクニックを獲得していたかを証明しています。

羽生結弦選手も、オーサーコーチに着く前は、体力不足で、演技の最後には必ず転倒していましたが、エネルギーをロスしないスケーティングを学んで初めて、最後まで演じ切れる様に成りました。

 

オペラでも、如何に体力を効率良く使えるかが、素晴らしい演技が出来るか出来ないかの分かれ目に成ります。

 

特にコロラトゥーラものは、技術が非常に難しく、省エネ技術がないと体力を消耗して、アリアの最後まで辿り着けない様な事にもなってしまいます。

 

だから、生徒には、如何に余計な力を使わずに、効率良く鳴らすかを、徹底的に教えます。

日本の先生には一人も教える人が居ませんでしたが、ヨーロッパでは、声をフォーカスさせる技術を教えます。

独語で Maske マスケと言いますが、目の下1cmラインの頬骨の裏側に、仮面の様に、決して息漏れの無い様に、声を貼り付けるのです。

ここにぴったりと声がはまっていると、どんなに大きな声になっても、目の前の蝋燭の炎が消えるどころか、揺れることさえないのです。

 

吸った息を、漏れなく響きに変えることができれば、ピアニッシモでもオーケストラを通して客席に届く声に成るのです。

 

声量の心配をする必要は無くなります。

 

こう言うテクニックを獲得する事は、決して簡単ではありません。

出来るまで飽くことなく練習の出来る性格でないと、習得は不可能です。

マリア・カラスは『トリル、トリル、トリルよ‼️』

と言っていますが、トリルが出来ないと、ヴィヴラートのコントロールもできない=表現力が乏しく成るので、トリルの技術が有るか無いかで、歌唱力に差が出ると言う事です。

 

私はトリルが出来るまで、毎日毎日練習して、三ヶ月、巻き舌が出来るまで三ヶ月、高音のミを伸ばせるまでには、三年掛かりました。

山の様に有るテクニックを身に付けるには、相当な時間がかかるので、直ぐに出来なくても、

『出来ない自分に腹を立てず許してあげる必要がある』

ので、気も長く成ります。

 

努力をし続ければ、進化した自分に会えるし、こんなに楽しい事は他にはありません。

 

ですからジャンルを問わず、努力して輝いている人を見るのが好きなのです。

 

 

 

 

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