2007年春、JRグループは、発足20周年を記念して青春18きっぷを特別記念価格8000円にて発売!!すごく安い!!。ここ数年、18きっぷを買うにしても、金券ショップで残り2・3枚分の奴を買うのが一杯一杯でしたが、久方ぶりに5回分Fullで購入しました(尤も、今回のやつも金券ショップで7850円で買ってるのが実際ですが、それでも貧乏サラリーマンにしたら、清水の舞台から飛び降りるような投資額やったりします… ^_^;)。
この5回分(5人分)のチケットは、一部(2人・2回分)はカツ丼大好きな長女とともに使うのは当初からの想定で、名古屋・鶴舞の『とんかつ・とん八』の味噌カツ丼を食いに行ったときに使用。残りは日帰りカツ丼探訪として使う予定で、1回は加古川かつめし探訪に使用、残りの2回は隔週で遠方日帰りカツ丼探訪に当てる予定でありました。。。
ところが、予定してた休日に仕事が入ってしまって、しかもその時点で18きっぷの有効期限はあと8日、、、来週の休日・公休の2日間だけしか使える日が無い。。。って状態になってしまった。
いずれにせよ、次の休日・公休で使い切らないと期限切れになってしまうので2日連続での18きっぷ使用になるけど、折角使うなら日帰り×2日で使うより、2日連続して使う方が、遠方まで行けるし、より元を取れる使い方になるのだ。とくに私の場合、折り畳み自転車輪行がデフォルトでもあるので、なるたけ早朝に出発せなあかんし、それが2日続くとなると面東C下臭いししんどいしで、それなら2日間連続使用して更に遠いところに行った方が有効な使い方ですねん。^^
…ここで、2日間連続使用案が出てきたのは、長い間、私の頭の中の『机上の空論』として、夜行車中1泊活用で、新潟醤油たれカツ丼食うて帰ってこれるツアー(笑)ってのを温めてたからなんです。
『18きっぷ未使用が残2枚』
『休日・公休と2連休が確保できた』
この2つ条件ができたら、あと1つは一番最大にして最重要な・・・
『嫁の許可』
これがどうかが最後の難関でした^^、何んせ実施の3日前に迫ってから嫁に申し出てる訳なのですから。。。
が、以外にもあっさり許可が出ました\(^o^)/ やっぱり普段の行いが良いと違うやねーハッハッハー♪(…このとき、18きっぷのこと殆ど知りよらへん嫁に、期限切れの場合の損失額を約2倍増しで誇張して説明して許可を得たのは多分空耳っっってことで・・・(^_^;)
…そうして、何年か構想妄想し続けていた、憧れの新潟醤油たれカツ丼探訪18きっぷ汽車旅が、トートツに実現する事と相成りました♪
◆ ◇ ◆ ◇
…この旅のスタートは、京都始発5:30発の米原行きに乗らなあかん。これに山科から乗車する為に、山科駅まで自転車漕いで20分程の1日24時間最大600円の100円パークまで車を走らせる。そして、早朝からがんばって駅まで漕ぐ。
15分前に駅着。早速自転車を輪行袋に格納して、京都始発の電車の到着を待つ。山科は5:35発。
米原までは元新快速車221系。座席を確保したら、さすがに早朝は眠いのでちょっとウトウト。安土あたりで目が覚めると、濃い霧の中。この先の天候をちょっと心配しつつ、まぁ殆ど電車内で過ごすので気にせんでええか、と…。
定刻に米原に着くと、北陸線に乗り換え。敦賀までの電車は北陸線に久々に配置された最新型の普通電車(521系)やけど、2連で既に座席満席。
今までは『食ぱんマン』(419系)3連でまだ立ってても余裕はあったんとちゃうかな、と思うけど、この電車では時ならぬ満員ラッシュ状態。3連から2連では単純に考えてマイナス33%の輸送量減なので、これはあまりにも…って思ってしまいます。敦賀までの1時間弱は我慢です。。。
7:39敦賀着は1分の遅れ。敦賀での乗り継ぎは42分発、実質上2分。2分しかないのに、こちらの電車はホーム南端の新快速用の行き止まりホーム。乗り継ぎする電車はホーム北端前寄りに停められた3連。この間のキョリは、目測約80メートル。
…遠いっちゅうねん!!
特に、私のように重たい荷物を持ってる身にすると(ま、これは個人の勝手なんすけど^^)、こんなツラいことはないっス。って言うか、これじゃ、お年寄りにも良いわきゃないと思うですよ。バリヤフリー言うならこんなダイヤ編成も改めるべきだ~~~っ!! …とか、心の中で叫びつつ走りながら乗り継いだ電車は、結局2分延発で発車してました。。。
次の電車は福井行き。元急行型の3連。長旅に嬉しい4人鰍ックロスシートですが、大きな荷物の置き場に困り、結局ロングシートに座る、でも、座れるだけ楽ではあります。(^_^
敦賀を発車してすぐ、北陸トンネルの手前で、直流電化区間から交流電化区間への車上切り替えが行われますが、そこそこ天気のいい日中では、殆ど気づかん間に切り替えが終わってしまいます。
わりと通い慣れた路線ではありますが、暇ツブシにツーリングマップルを開く。電車内には似合わない地図ですが、地図と周りの地形を見比べて現在地を確認したりして車中を過ごすのが、わたし流の『てつ旅』でもあります。
途中から、謎の爺さんが向かいの席に座って話しかけてきた。自称70前の爺さんですが、この人も現役の自転車乗りで、近畿地区から北陸方面まで手広くサイクリングに出たことがあるらしく、私の輪行袋入りの自転車に興味持って話ししに来たようだった(この日は自転車無しの旅だそうだ)。今回の旅ではこんな形で人と話す機会は全く無いやろうと思っていたので、なかなか嬉しいことです。終点の福井までいろいろと話させてもらいました♪
(富山ライトレールの終点から西へ向かうルートがすごく良い…って力説されてました。いつか行ってみたいものです^^)
福井で、次は金沢行きに乗り換え。電車は、また同んなじタイプの元急行型電車。…後で気づいたが、このタイプは、元洗面台のシンクが閉鎖されて、デッドスペース(或いはフリースペース?)になってて、ここに自転車を置けば邪魔にならず安全だったのだ。そんな訳でこのスペースを活用させて貰います^^
福井過ぎてからは大きな田んぼが目立つようになった気がする。
…景色を眺めてのんびりしてる間に、平穏無事に、金沢に10:07到着。
金沢での、次の乗り継ぎ電車は一気に直江津行き、10:58発。待ち時分が50分程もあるので、自転車を降ろしてみた。空は良く晴れて自転車日和。金沢で1日観光ャ^リングしてもええなー、と思える位です。
近江町市場の大澤酒店では、300ml瓶のおいしい日本酒がいろいろ選べるのを以前来たときに知っていたので、そこを目指す。余裕かましてコンビニとか探してふらふらしてみたりしつつ、日曜日で休業日の近江町市場の中でシッカリ営業中の大澤酒店へ。よさげな純米酒とついでに缶ビールも仕入れました。
余裕かましが仇となり、結構時間がなくなった^^;発車時刻が迫ってきたので急いで駅に戻る。
金沢駅から近江町市場までは約1.5km。このくらいで行けるとなると、金沢市内の観光には自転車も有効な手段かも、と思えました。
発車の10分前に、輪行袋に格納して、駅弁を仕入れてと、慌ただしく改札を通りホームに上がると、これも“元急行型”だったので、自転車を“フリースペース”に置いた。それから車内を見ると、ボックス席はほぼ埋まってて、止むなく相席で後ろ向きに居座る。今日の“主食”は『醤油たれカツ丼』に決まっているので、電車内ではできるだけ余計なもの食わへんようにとしてたけど、さすがに朝からカロリーメイトと小菓子少々で来た上に、金沢で自転車漕いで来たりしたから腹も減ってきたっぽいので、まともな昼めしとして駅弁とビールのおつまみ ^_^;を購入。
金沢を出て20分頃、相席の人も居たけど空腹に負けて弁当と缶ビールの封を切る。マイウ~ ^_^;
金沢から東の北陸線は夜行(「きたぐに」や「シュプール号」)で通ったことはあっても、昼の風景は初めてなのでその意味では格別でもあります。食うてる間に同席の人は目的地にて下車されたので、晴れて進行向きに着座!! これでこそ弁当もおビールも美味い!!ってもんです ^_^;
途中、高岡と富山で特急と待合わせで各々12分位づつ停車。どちらも駅前に今話題の超低床LRVがありながら、車内から垣間見ることは出来ない。高岡万葉線は以前ツーリングの途上で見てるけど、富山ライトレールは全くの未見なのでちょっとでもかいま見れればと思うた。しかし、全く叶わなかった。。。時間さえ取れれば見に行きたいねんけど今は諦めるしかない・・・orz
富山を発車してから暫く走ると、富山地方鉄道の線路と暫くの区間で併走する。元京阪電車特急車の10030型の雄姿と一瞬のすれ違いで見た後、地鉄線は今日は霞に隠れて姿が見えにくい立山の麓の宇奈月温泉に向かい、我が北陸線は険しい海岸線を目指す。
入善・泊を過ぎたあたりから、海岸線とトンネルの連続する険しい狭路になる。狭路とは言え、単線時代の旧線のそれとは比べものにならん程改良されてはいる。『改良されている。』なんて言い切っていいのか?見てきたのか?…と言われれば、まぁ、半分は見てきた、と言える。以前バイクツーリングで国道8号線を走ったときに見た、道路の下方海縁に残る旧北陸線の遺構の断続的に続く、何んと険しき姿を。
あの断崖の狭路と比べると、2倍以上の輸送力になったかわりに、海上に開けた大きな空が失くなり、狭く長いトンネルを走り抜けなくてはならない。筒石駅などはその長いトンネルの中心の薄暗く湿った中に営業を続ける宿命を担わされている。
尤も、そのおかげで、日夜の列車運行が強大な大自然の荒波に迄Mされることもなく、安全かつ安定した高速大量輸送になった事も忘れてはならない。
…などと言ったムヅカシイ事は微塵も考えずに、筒石駅では「トンネル駅だ、トンネル駅だ、ワーイ♪ワーイ♪」とばかりに、停車中のデッキから身を乗り出して駅構内をのぞき込み、駅員にアホ面を晒していましたが^^;
(…旧線路の話の流れで筒石駅の話が出ましたが、筒石駅は糸魚川のまだ先、直江津寄りにある駅ですので御了承をば。。。)
糸魚川に近づいた頃、ふと思いついて時刻表を見てみると、ここで大糸線に乗り換えて、乗り継いで行くと17時43分頃に穂高駅に着く。『あずみのライダーズハウス』に泊まってソースカツ丼食って帰れるやないか~!!、とか、脱線しまくった夢想が発生して、糸魚川では一瞬この電車降りて大糸線乗り換えたろか・・・って本気で検討してしまいました。
…自転車で信州入り出来る、これもなかなかおもしろいことなのですが、ここは当然初志貫徹がベター。余計なこと考えるなと自身を諭してる間に糸魚川発車。交流電化区間からまた直流電化区間へと切り替わる。
…このあたりから、各駅停車の長旅に、ちょっと“飽き”を感じはじめてきたみたいです。滅多に見れない貴重な風景を見つつも、もう早ように新潟着いて欲しいなー、とか思えて、幾分テンション低下させつついる中、電車はやっとの思いで北陸線の終点、直江津に到着しました。
(以下、part2に続きます。)