2021年12月 京都童心の会 通信句会結果
謹賀新年
薮に伏す寅そのまんま寝正月 ひろあき
※旧年中はお世話になり、ありがとうございました。
普通の生活が貴重に思えました。
新しい年が平穏な日々でありますように。
2022年 元旦 金澤ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき
硯・・中野硯池 巡・・青島巡紅 須・・三村須美子
さ・・岡畠さな子 加・・野原加代子 真理・・岡畠真理子
※未着の方があり、その分は次号で追加紹介します。
○野谷真治
1 銭湯の牛乳一本湯冷めする (特 さ)ひ
2 古着屋の町ころがる凩
3 寄席やい噺家の似顔絵展 ひ 巡
4 差歯入る牡蠣雑炊の約束 巡
5 けんけんぱ星数える二人 須 さ 白 加
○暉峻康瑞
6 老斑もわたしの勲章初日の出 (特 須)(特 巡)さ ひ
7 才女ふえ男は正月の厨房に さ 白
8 去年今年まだ生かされてる熱い舌 (特 加)巡
9 風呂敷の四隅はみでる枯野かな ひ 須 真 白
10 田の神さあ拝むお婆のお正月 巡
○中野硯池
11 姉弟なれど双子よ七五三
12 きしむ戸の建付直す十二月 須 辰 真
13 顔見世や右端なれどかぶりつき 辰 白
14 黄檗の開梛打ちて秋惜しむ ひ 須 巡
15 大屋根を超へて山茶花咲きにけり さ 辰 巡
16 月下氷人無き相愛の冬の婚 さ
17 白無垢に冬日の映えて嫁ぎけり (特 ひ) さ 須 加
18 黄落の道の向ひは三丁目 白
19 幾重にもアクリル立てて報恩講 加
20 奥能登のバスも着きけり報恩講 さ
○青島巡紅
21 ドア開ける浴室からは出ない蝿 須 真
22 電線に見え隠れするオリオン座 辰 加
23 夕紅葉二羽の白鷺着水す
24 二千年の時超えて咲く大賀ハス
25 鳩放つ少女の手には翼の圧 加
26 枯れ蔦の樋を流れる銀杏の葉 さ 辰 白
27 山錦潜水艦の浮上かな 須
28 流氷の影が濃く伸びる日が昇る 真
29 一呼吸襷が渡り走り出す さ
30 黄金岬明日の火種の夕日かな ひ
31 二十歳前市電廃止の落ち葉雨 ひ 真
○金澤ひろあき
32 寒の月食アリバイ作りうまくいく さ 巡
33 日向ぼこ地上一寸浮いている 須 真 白
34 着ぶくれる淋しさ対策立てたかい
35 愛の日はマグカップ二つから 辰
36 手が届くいや無理かもな木守柿 須
37 目力の鬼平の逝ける寒さかな 真 白
38 義士祭や山科はよく降りますな 辰
39 冬日ぽかぽか背伸びするお墓 (特 真)(特 白)須 辰 巡
40 冬ぬくし自転車おじさん「ごめんちゃい」
41 人生の起承転転フルマラソン 白
42 干し大根乙な甘みは大人向き さ 辰 加 巡
43 大地潤す中村哲氏の遺志半ば 真 白
○三村須美子
44 ぬける青カラカラカラと芙蓉の実 さ 白 加 巡
45 山奥のあけび町に出鼻天狗 ひ
46 暗がりにかりんの香満ち満ちし さ
47 柿落葉目を開け眠る金魚ら
48 年暮るる希望の光とて竹ろうそく 加
49 色変えぬ松や妙心寺のコの字道 (特 辰)白 巡
50 紅葉且つ散る参道の朝じめり
51 寒菊や照り葉にあかり襖壁 辰 真 加
52 残り柿カラスは小鳥追っ払い
53 お師匠と蕎麦食べくくるけいこかな ひ
54 検診の再検査届く12月 真
55 落ち葉さんそろそろ終わりとしませんか ひ 辰 加
○野原加代子
56 歩きして銀杏落葉道孫の顔 辰
57 毛糸編み母の背中や丸くなり 須 ひ 辰 真 白 巡
58 冬紅葉赤く染まりし日差し浴び
59 川面にてカモ浮かびして寒かろし
60 浅漬けに柚入れして味わいし 辰
○蔭山辰子
61 黄葉舞い裸木青い空に映え
62 宇宙までとどくか青空風走り 白 巡
63 師走来る手に息かけてすり合わせ 加
64 烏も雀もどこに行ったの子育てか ひ 真
65 やあうれしい貰った銀杏粒数え
66 銀杏はおせちに入れるの食べちゃダメ 須
67 はや師走よくぞ今年も生き延びた さ 加
68 新年も句会の皆様お元気で
○白松いちろう
69 速足後の息切れ突然死の恐怖
70 最新の術式に託す神の手は冷たい
71 神の手に委ねるも鼓動は早鐘 ひ
72 早鐘が後頭部を鷲掴む術後の深夜 ひ 須 真
73 草臥れた心臓の弁置換新しい句へ挑戦 巡
74 膀胱が何とかしてよと術後の化学療法
75 膀胱ヨシ大動脈弁ヨシ余命マル ひ
76 寺の瓦青く光り力漲る 辰 真
77 掌で受ける山水の恵みは甘い 須 辰 加
78 カフェオレが身体の細胞を呼び起こす さ 真 加 巡
謹賀新年
薮に伏す寅そのまんま寝正月 ひろあき
※旧年中はお世話になり、ありがとうございました。
普通の生活が貴重に思えました。
新しい年が平穏な日々でありますように。
2022年 元旦 金澤ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき
硯・・中野硯池 巡・・青島巡紅 須・・三村須美子
さ・・岡畠さな子 加・・野原加代子 真理・・岡畠真理子
※未着の方があり、その分は次号で追加紹介します。
○野谷真治
1 銭湯の牛乳一本湯冷めする (特 さ)ひ
2 古着屋の町ころがる凩
3 寄席やい噺家の似顔絵展 ひ 巡
4 差歯入る牡蠣雑炊の約束 巡
5 けんけんぱ星数える二人 須 さ 白 加
○暉峻康瑞
6 老斑もわたしの勲章初日の出 (特 須)(特 巡)さ ひ
7 才女ふえ男は正月の厨房に さ 白
8 去年今年まだ生かされてる熱い舌 (特 加)巡
9 風呂敷の四隅はみでる枯野かな ひ 須 真 白
10 田の神さあ拝むお婆のお正月 巡
○中野硯池
11 姉弟なれど双子よ七五三
12 きしむ戸の建付直す十二月 須 辰 真
13 顔見世や右端なれどかぶりつき 辰 白
14 黄檗の開梛打ちて秋惜しむ ひ 須 巡
15 大屋根を超へて山茶花咲きにけり さ 辰 巡
16 月下氷人無き相愛の冬の婚 さ
17 白無垢に冬日の映えて嫁ぎけり (特 ひ) さ 須 加
18 黄落の道の向ひは三丁目 白
19 幾重にもアクリル立てて報恩講 加
20 奥能登のバスも着きけり報恩講 さ
○青島巡紅
21 ドア開ける浴室からは出ない蝿 須 真
22 電線に見え隠れするオリオン座 辰 加
23 夕紅葉二羽の白鷺着水す
24 二千年の時超えて咲く大賀ハス
25 鳩放つ少女の手には翼の圧 加
26 枯れ蔦の樋を流れる銀杏の葉 さ 辰 白
27 山錦潜水艦の浮上かな 須
28 流氷の影が濃く伸びる日が昇る 真
29 一呼吸襷が渡り走り出す さ
30 黄金岬明日の火種の夕日かな ひ
31 二十歳前市電廃止の落ち葉雨 ひ 真
○金澤ひろあき
32 寒の月食アリバイ作りうまくいく さ 巡
33 日向ぼこ地上一寸浮いている 須 真 白
34 着ぶくれる淋しさ対策立てたかい
35 愛の日はマグカップ二つから 辰
36 手が届くいや無理かもな木守柿 須
37 目力の鬼平の逝ける寒さかな 真 白
38 義士祭や山科はよく降りますな 辰
39 冬日ぽかぽか背伸びするお墓 (特 真)(特 白)須 辰 巡
40 冬ぬくし自転車おじさん「ごめんちゃい」
41 人生の起承転転フルマラソン 白
42 干し大根乙な甘みは大人向き さ 辰 加 巡
43 大地潤す中村哲氏の遺志半ば 真 白
○三村須美子
44 ぬける青カラカラカラと芙蓉の実 さ 白 加 巡
45 山奥のあけび町に出鼻天狗 ひ
46 暗がりにかりんの香満ち満ちし さ
47 柿落葉目を開け眠る金魚ら
48 年暮るる希望の光とて竹ろうそく 加
49 色変えぬ松や妙心寺のコの字道 (特 辰)白 巡
50 紅葉且つ散る参道の朝じめり
51 寒菊や照り葉にあかり襖壁 辰 真 加
52 残り柿カラスは小鳥追っ払い
53 お師匠と蕎麦食べくくるけいこかな ひ
54 検診の再検査届く12月 真
55 落ち葉さんそろそろ終わりとしませんか ひ 辰 加
○野原加代子
56 歩きして銀杏落葉道孫の顔 辰
57 毛糸編み母の背中や丸くなり 須 ひ 辰 真 白 巡
58 冬紅葉赤く染まりし日差し浴び
59 川面にてカモ浮かびして寒かろし
60 浅漬けに柚入れして味わいし 辰
○蔭山辰子
61 黄葉舞い裸木青い空に映え
62 宇宙までとどくか青空風走り 白 巡
63 師走来る手に息かけてすり合わせ 加
64 烏も雀もどこに行ったの子育てか ひ 真
65 やあうれしい貰った銀杏粒数え
66 銀杏はおせちに入れるの食べちゃダメ 須
67 はや師走よくぞ今年も生き延びた さ 加
68 新年も句会の皆様お元気で
○白松いちろう
69 速足後の息切れ突然死の恐怖
70 最新の術式に託す神の手は冷たい
71 神の手に委ねるも鼓動は早鐘 ひ
72 早鐘が後頭部を鷲掴む術後の深夜 ひ 須 真
73 草臥れた心臓の弁置換新しい句へ挑戦 巡
74 膀胱が何とかしてよと術後の化学療法
75 膀胱ヨシ大動脈弁ヨシ余命マル ひ
76 寺の瓦青く光り力漲る 辰 真
77 掌で受ける山水の恵みは甘い 須 辰 加
78 カフェオレが身体の細胞を呼び起こす さ 真 加 巡
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