京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

長岡天神句会2018年3月

2018-03-26 08:22:56 | 日記
長岡天神句会 2018年3月作品

車椅子二台積む日の冴返る      二神 大輔
村中の古雛五百飾る寺        同
沈丁花知らん振りする天邪鬼     青島 巡紅
あらぬところに生えているコンビニ  同
うららかや結びし靴ひもまた解ける  金澤 ひろあき
優し肌 蓮華をつまむ菩薩の手    同
小庭にて菜種の横を猫よぎる     岡畠 さな子
桜餅本日中に二個ペロリ       坪谷 智恵子
吸って吐く風の掛軸         野谷 真治
抑揚つけお軸の由来春彼岸      三村 須美子

メガネ

2018-03-23 09:20:21 | 日記
 メガネ
    金澤 ひろあき
 右目を手術して入院した。入院中はずっと眼帯をしていた。退院した今も、眠る時はつけなくてはならない。右目を保護するためだ。
 起きている時はメガネをしなさいと言われた。外に出る時はまぶしいので、紫外線カットのメガネ。文字を読んだり書いたりする時は、また別のメガネと、服を変えるようにメガネを変えている。
 最初の1ヶ月は要注意。一通り安定するのに3ヶ月はかかる。この間は走ってもいけないし、5kg以上のものは持てないし、禁酒。そして、半年間は様子を見るための通院が続く。
  通院はたぶん花見の終わりまで  ひろあき
  この字なにメガネつけたり外したり

西山寮詩会作品2018年4月

2018-03-22 15:15:33 | 日記
【西山寮詩会作品】            2018年4月
卒業や集合写真何度でも       金澤 ひろあき
同性婚雛が出てくるかもしれず

卵から育てし海鵜馴らしけり     中野 硯池
車椅子二台積む日の冴返る
独り身も又よし貰う花菜漬

陽気かな春再びの風が吹き      野原 加代子
菜の花の煮浸し膳の香り

お便りの句             朝路 フヂ
 春を先どりして
今更と子等に責められ老いの春

退院はしたものの

2018-03-20 15:23:11 | 日記
うちあけると、ふっと楽な (50)退院はしたものの
         金澤 ひろあき
 退院はしたものの、右目の見え方は十分ではない。夏目漱石の『夢十夜・文鳥』などを読んでみたが苦労する。それこそ、朗読と同じ位のスピードで、ゆっくり丁寧に読むしかない。
  失言のように目薬外すことがある
  哲学はトイレットペーパーの継ぎ目見つからぬ
  月曜日 長い予感の整理券
  休日はかしこくなさそうなメガネにする
  春は遠いけど病院通いの間隔長くなる

つぶやきのように

2018-03-20 08:15:14 | 日記
うちあけると、ふっと楽な (49)つぶやきのように
         金澤 ひろあき
 つぶやきのように、こんな句が出て来る。
  目の見えぬ生き物のさびしさを抱く
  それでええやんで済ましてしまう日短か
  いつの間にか要件だけで終わる会話
  要件の晴れて要件済んでいる
  お上手な生き方とは流れが別
  病人を生きていく冬の川の流れ
  ぼんやり見えだしたこの世の冬夕焼け