一体何を残せる人生なのか(メンデルスゾーンの交響曲第4番)

2006年11月07日 22時33分00秒 | 巻十 クラシック音楽・吹奏楽
世に早熟の天才と呼び習わされる作曲家、モーツァルト。
35歳でこの世を去っている。

同様に早熟かつ多才な作曲家メンデルスゾーンも、
わずか38歳の命だった。

いま、この自分は35歳。
あっ…。

メンデルスゾーン:交響曲全集
ヘルベルト=フォン=カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ほか

ユニバーサルクラシック

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結局メンデルスゾーンの交響曲全集(カラヤン)を買ってしまった。
届いたのは昨日なので、まだ全部聴いていない。
とりあえず3番「スコットランド」と4番「イタリア」から。

ああ、やっぱりいい。
なんで今までこんな気持ちいい曲を聴こうとしなかったんだろうか。
人生だいぶ損している。

ところで、
ホルンという楽器はとても重要だという考えが、
このメンデルスゾーンで改めて強くなった。
「イタリア」の第3楽章のトリオ。
物凄い目立つ聴かせどころ。
ところが、少しでもミスしようものなら
すべてを台無しにしてしまいそうなポイントだ。
たとえオケ全体としてその他の部分が完璧でも、
このホルンが全部を興醒めにしてしまうことも有り得るんではないか。
そう思うと、聴く側も緊張してしまいそうだが。

そういう意味でも、この演奏は安心できる。

ブルックナーでもそうだった。ベートーヴェンも。
ホルンが上手い演奏は、やっぱりいいなー。

---------- キリトリ -----------

さて、35歳な自分。
すでにモツァルトを超え、メンデルスゾーンの一生に届かんとす。
一体全体、後世に対して何を残せるんだろうか。
冗談抜きで、このブログしかないような気がする。
仮にも世間全体に(一応は)公表されている創作物は。

凡人は飽くまで凡人たる気概を墓場まで抱いて行くべきなんだろうか。
俺はこんなことをするために生きているのだろうか。
でなければ何をするためにコソコソ生きているんだろうか。

今夜は酒飲んでないのに
思索の秋の夜長の逍遥の少し道草の幻聴空間の音符の一つ一つを愛しんでゐる。

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