洗濯物減少現象

2022年01月16日 18時51分00秒 | 巻二 起居注
洗濯物は室内干しという家なのだが、
ここのところ干されている洗濯物が
目に見えて減ったなあと実感している。
もちろんそれは、洗濯の頻度自体減ったということだ。

わたしの、数少ない主任家事、洗濯。


もとより、広い家ではない。

その家の人口密度が
昨年秋から一人分、薄くなった。
なので今は住民ふたり。


隣県の大学にまで
自宅(実家)から通っていた遺伝子継承者。
就職後もしばらくは自宅住まい。

俺の若い頃には、
なんてこっぱずかしい年寄りの戯れ言になるが。
俺の若い時分は
いっときでも早く実家からでて
自由な独り暮らしをしたいと思ってたっけ。

実際アパート住まいを始めると
ホームシックに罹ることが多かった。
それでも、
(経済的には仕送りに依存していた立場とはいえ)
生活上のあらゆることを自分自身でとりまわす経験はとても大切なものだった。
今でもそう思っているし、
出来れば彼にも早い時期に経験して欲しかった、んだよなあ。


現実は、まあいろんな諸般の事情という奴で、
彼の社会人生活は自宅暮らしからスタート。
それが、昨秋の転職を機に、
人生始めての独立となったわけだ。

親として、全く自慢にならないが(自慢だが)
彼の転職先も現住所も一切知らない。
うまくやっているかどうかも。
たまに顔を見せるので
生きてはいるようだ。
そうか、それなら上々だ。



洗濯物が減った。
上々なことだ。

こんな実家など
もう帰らないくらいの気持ちでいてくれていたら
いっそう上々なことだとおもいます。かしこ。

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