THE BOOM 「中央線」

2006年03月17日 23時28分04秒 | 巻十一 いろんなおんがく
THE BOOM
THE BOOM


どっちか言うとラテンじゃないTHE BOOMが好き。


どうして夜の漆黒を疾る列車の光景は
切ないほどに胸に響くんだろう。
子どもの頃習った「夜汽車」とかいう歌の原風景なのかもしれない。

寂しげにも見える室内灯の列。
知らぬもの同士が偶然のダイヤグラムの中で
その日限りの旅路を共有する。

自分にもし
思い通りになる自分だけの列車があれば
今すぐ飛び乗って
どこの街にでも飛んで行けるのに。
絶望的にさえ見えるこの距離などは
決して越えられない河などではないということが
少しは証明できるのかもしれないのに。

そんな自分だけの「中央線」に乗りたくて乗りたくて
今夜も ひと気のない心の奥のホームにたたずむ。
恐らくはやって来ることのない電車を待つ。

切符は持っているんだよ!
たぶんね

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