好きなひとについて。

2006年12月16日 00時11分00秒 | 巻十 クラシック音楽・吹奏楽
結局のところ、
ヒトを好きでいること無く生きることは難しい。
だから、
自分は胸を張って、高らかに世界に宣言する。
きみがすきだ!

以下、今夜の好きな人シリーズ第二弾。
好きな識者。いや、指揮者。

---------- キリトリ -----------

クラウス=テンシュテット

情熱の人。
暴虐の人。
爆発の人。
私自身を、地獄の底まで突き落としてくれる。
ごくたまには、
天上の世界に引き上げてくれたりもする。
とても悲しく激しく震えるような経験を教えてくれた。
魂が引きちぎられそうな精神状態のとき、
テンシュテットは、優しく優しく、
この自分の脳内感覚をぐちゃぐちゃに包んでくれた。


マーラー「交響曲第6番」
ロンドンフィルとのライヴ。
撃ちのめされる。冗談抜きで、立ち直れない。

---------- キリトリ -----------

オイゲン=ヨッフム

ザラザラしている。
お構いなしに突き進む。
アッチェルラント!

でも、苦さの中にあるからこそ、
甘さは、かけがえの無い甘さを誘発するのかも知れない。


ブルックナー「交響曲第7番」
シュターツカペレ・ドレスデン
実はドレスデンとの全集しか聴いたことが無い馬鹿者。

---------- キリトリ -----------

レナード=バーンスタイン

この人も激しい。
この人の振る音楽は、
作曲家の残した作品と言うよりも、
「バーンスタインの音楽」そのもの。
泣きながら、咽(むせ)びながら、
叫びながら。


シューマン「交響曲第1番」
ウィーンフィルと。
飛び跳ねる。踊る。歌う。
この世の春は、我が世の春ではない。
生きたくなる。

---------- キリトリ -----------

結局自分は、
激しいやつが好きなんだろうか。
たぶんね。
大脳皮質の一番奥底が
感震遮断装置を作動させるほどの衝撃を、
欲しているのかもシレナイ。

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