お久しぶり…です → 一青窈

2006年03月29日 23時32分00秒 | 巻二 起居注
一青窈さんのうたを聴いた。
何日ぶりだろう。
少なくとも1週間は聴いていなかった。
窈さんにはまってから、最長のブランクとぞ思ふ。

マーラーを聴き、次にブルックナーを聴き、
まるで気持ちのリハビリをするかのように
そして窈さんまでたどり着いた。

アルバム「&」。

実は、「聴いた」だけではない。
夜に、人通りもない田舎道を車で疾走していながら
自分でも歌っていた。
ああ恥ずかしい。
窈さん風に手振りまでつけた位にして。
誓って誰にも見られていないが、
相変わらずかなり恥ずかしい奴。

まるで久しぶりの窈さんだったけど、
やっぱりそこには彼女の「うた」があった。
自らの殻を破らんとする彼女。
身近な人々のシアワセを祈る彼女。
自分の気持ちを素直にまっすぐに歌おうとしている彼女。
この僕は、そんな彼女の態度に対し、
怯むことなく真っ直ぐに受け止めようとしてみた。
いや、自然にそうしていた。

彼女の前で、僕は時として牧童になってしまう。
不思議な角笛を手に持つ牧童に。
僕の吹くその音色は、
時おり一青窈さんの歌に共鳴しながら、
春の夜空に輝く北斗七星に手を伸ばす。
届くはずなどないのに。


「何一つ失くさないで 何一つ忘れないで」
そうしていられたら、本当に幸せなんだろうか。
というか、そんなことは可能なんだろうか。
たぶん、欲張りな分だけ、
失うものの数はとても多いし、
失うことのスピードも新幹線のように速いのかも、知れない。

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