観終えた。
葵 徳川三代 観返しはじめ #gooblog https://blog.goo.ne.jp/dsch_sym11/e/14f331b0ed0a3ad43002ffad60b6f0d5
いやあ、、これは傑作でしょう。
本放送当時もかなりハマって観ていたが、改めて今、感じ入る。
主要なキャラクターが強烈に「立って」いて。
津川家康は言うに及ばず、秀忠も家光も浅井三姉妹も、この作品の配役でイメージが固定化されてしまっている。
あくまでフィクションだというのは踏まえた上でね。
すまけいさんの政宗公も味があっていいよなあ。渡辺謙さんとは全く別方向の造形で。
どっちも好きです。
あと、石田三成についても、いまだに奥田瑛二さんのイメージが強いけど、江守徹さんの仰々しさもいいな。
この作品がここまで魅力的なことの大きな要因は、太閤秀吉の存在(にして不存在)だと思う。
特に大坂の陣までの間、何かにつけて語られ触れられる太閤殿下。
物語を回す舞台装置であり、因縁であり、名分であり、動機であり。
そんな存在の秀吉、この作品では実存として現れることがない。
この演出がにくい。
物語の初回からこの世にいない存在であり(初っ端に薨去)、それでいてあらゆる登場人物の行動を縛る。
ここにリアルな役者を配さなかったのが素晴らしく効果的。効いている。
観るものそれぞれが、思い思いに秀吉像をイメージしてものがに没入できるのだ。
してやったり!
本放送から20年以上。
私も歳を取り、気がつけば秀忠の没年に近づいていた。
両親だってその分齢を重ね、当時幼児だった息子も独立した。
この今になって改めて観返すと、このドラマ(脚本)の重みや深みが身に染みる。
そんな家族ドラマ。
さて、次は。
かの独眼竜である。
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