他人の不幸

2022年11月18日 18時16分00秒 | 巻二 起居注
私は、(恐らく)周囲が思っているよりずっとずっと性格が悪い。
これは自信もって言える。

例えば、道端で誰かが何かを落とした場面を見かけても、それを教えて差し上げないことの方が多いと思う。たぶん。

他人の不幸を喜ぶ趣味が有ることも否定しない。

そんな私ですが。



本日の事例その一。

仕事帰りのバス。
終点で降ります。

到着したので立ち上がった。
1個前の座席に座っていた女性(のように見える容姿の人物)も同時に立ち上がった。
その、1個前の座席にあるのは黒い折り畳み傘。

あ、忘れてませんかね、、傘。


通常の私なら無視スルーすることも珍しくないのに、どういった風の吹きまわしか(なにこの慣用句)、咄嗟に、ほんと咄嗟に口に出た。

私「傘忘れてませんか!?」

女性「無言」

うーん、通常声量が小さいと言われている我。
聞こえてないか?

私「傘っ!」

女性「無言」

ええい!ままよ!(なにこの慣用句)

肩に軽く触れる。
ダウンジャケットの肩に!
許されるのかこの行為!


女性「無言」

私「か、傘、、」


やっと女性ご振り向いた。

イヤホンを外しながら。

私「か、さ、、」

女性「!!あ、すみません」


その後の事は知らない。
足早に降車処理を終え立ち去った。

これぞ陰徳か。
性格悪い我には似つかわしくない行為。


ああ、死後天国に行ってしまう。。




本日の事例その二。

我が社内(比喩的表現)で、本日とある謝罪案件が公表された。

流石に、性格悪い俺でも、「ざまぁ」とは思えなかった。

なぜならこの事案、ほぼおんなじような事がつい最近、しかも2回も、我が課で発生していたのだ。

違うのは、金額が4桁から5桁ちがうこと。
我らは微罪扱いでたいした問題になっていない。今のところ。

いやあ、、怖いね。怖い。

かの事案が私の領分で発生していたとしたら。

まさに、ヒトゴトではない。

他人の不幸を今回ばかりは楽しめないぞ。



第一事例の彼女(のように見える容姿の人物)。


かわいかったな。


こんな夜は、ルッキズムにも乾杯だ!

全てが愛おしく、いとおしい。







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