16年ぶりに、鑑賞。
↓前回の感想。
文体が恥ずかしい。若かったなあ。
映画「ラストエンペラー」 #gooblog https://blog.goo.ne.jp/dsch_sym11/e/36460b027b2ab93900373c6bf3dbc2b9
前回感想の記事にも書いた通り、この作品は高校生の時深く感銘を受け、その後の自分の進路や趣味嗜好に大きな影響を与えたのだった。
考えるに、SNSはおろかインターネットなど普及していないこの当時、私はどうやってこの作品の公開を知ったのだろう。
特に映画鑑賞が趣味でもなかったし。
あ、あれか。もしかして。
高校の前にあった映画館(半ばポルノ映画館)のポスターかな。
なつかしいな。手書きの看板。
今回観ようとした直接のきっかけは坂本龍一氏の死去。
それで、完全版のBlu-rayを衝動買い。
配信じゃなくモノとしてのソフト所有に拘る当たり、昭和あがりのオタクなのだ。
ノーカット版(218分)を観るのはたぶん初めて。
乳母採用のシーンなど、劇場公開版では記憶にない部分がちらほら。
ま、そこらへんも記憶は曖昧なのだけれど。
16年前に力説した、使用言語問題。
これについては、私の考えは変わっていない。
変わっていないが、その欠点(と敢えて言う)も含めてこの作品なのだな、と。
そんな部分もひっくるめて受け入れ味わう。
やっぱり歳を取ったのかな。
「どうする家康」もそんな感覚で受け入れているし。
収容所の所長さん、好きだな。
あの人がある種の狂言回しになって、尋問の場面と当時のシーンがうまい具合に繋がっていく。
玉音放送が記録映画から敗戦時の川島芳子に重なるところとか、ありきたりな造りかも知れないがゾクッと来る。
今も覚えている話。
やはりこの作品を公開時に観た同級生が、私に得意気に語ったのだった。
この作品に通底するテーマは、扉なのだと。
閉じられた扉を、開かせようとする物語。
いや、まあ、そんな事は私も初見で理解したし。
さも大発見のように語らなくてもよいよね。
と、内心苦笑したものだ。
しかし、高校生の分際でこの小難しい大作をわざわざ好き好んで観る奴が私以外にもいるのだと、悪くない気分になったのも確かだ。
これって高校生への偏見かな。
紫禁城、行きたいねえ。行きたかったねえ。
たぶん、死ぬまでには無理だろうね。
昨秋のワールドスクウェア楽しかったねえ。
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