バーンスタインの十番(映像)

2011年10月09日 15時22分28秒 | 巻九 マーラーが私に語ること
週末マーラー自宅チクルス。
3番7番8番1番ときて、
最後の10番をチョイス。

マーラー:交響曲第9番、第10番、《大地の歌》 [DVD]
クリエーター情報なし
ユニバーサル ミュージック クラシック


この10番は未完の曲であり、
国際マーラー協会は第一楽章しか公式扱いしてません(って言い方でいいのかは知らん)
このDVDも、第一楽章のみ。

見解はもちろんいろいろでしょうが、
自分としては第五楽章までの「全曲」で聴きたい交響曲。

理由は簡単。
第一楽章だけだと盛り上がりに欠ける…っていう表現が穏当でなければ、
第二楽章以降にも聴きどころが満載だから。

たとえば第二楽章、どっちつかずでハラハラ不安定な舞曲(風)。
マーラー史上最短の第三楽章。皮肉と暗喩を感じる密度の濃い音楽。
そしてなんといっても第五楽章、
バスドラム→チューバ→フルートというソロの受け渡し。
このフルートの旋律は、もうネ申。

ついでに言えば、
マーラー最後の(未完成)交響曲という側面は置いておいて、
「妻の不倫に悩み悶絶する中年男の叫び」と考えて聴けば、
印象はガラッと変わる、っていう。

バーンスタインの映像盤、
なにしろ20分強だけなのであっという間ですが、
例の「雄叫び」の部分で
トランペットがまさに叫んでます。顔真っ赤です。
ああ、これが寝取られマーラーの叫び!(いや違うし)
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