町本屋(町の本屋さん)

2021年12月30日 12時51分00秒 | 巻十六 読書感想
日本全国だいたい共通なのかと思う、
街(町)の本屋さんのはなし。


俺の実家(正しくは生家)がある、
人口1万人ちょいの町。
40年ほど前は、
商店街沿いに最大(瞬間風速)3店舗の書店があったかに思う。
うち2店舗は、それなりの規模だったかと記憶する。
(「それなり」の定義は知らない)

その後時は経ち、
紆余曲折の結果、
令和の今では小規模なお店が2ヶ所。

うち1店舗は
一度郊外の幹線道路沿いに移っていた店が
数年前に再び中心部に戻ったもの。

つまり、
俺が小学生の頃に通った書店が
同じ場所に復活したことになる。

今回の帰省で
その店に(再移転後)初めて訪れてみた。
帰省中に読もうと持ち込んだ本4冊、
そろそろ読み終わりそうだったから。

なお、その店を訪れるに当たって
過度な期待は抱かないでいた。
規模的に、多くを望んではいけない。


入店。


ああ、懐かしい。
棚のレイアウトは
40年前からだいぶ変わった。
いや、それ以上に、
店がとても狭くなったなあ、と。

これは、あの現象だ。
幼少期に慣れ親しんだ場所を大人になって訪れると
その場所のスケールが小さくなったように錯覚する、あれ。

今回のお目当ては、新書コーナー。
最近、面白そうな新刊新書がいくつか発売されている。
で、新刊新書であれば
小規模書店でもそれなりに置いている可能性があるだろう、と。

初見の店舗で、
ドキドキしながらあちこち棚を探す。
この瞬間はいつもたまらない。大好き。
書店でも、模型店でも。


品揃え的には、
やはりというか予想以上というか。
新書コーナーはとても小さい。
一つの新書ブランドごとに
並んでいるのは10タイトルに満たない。

しかし、
おおげさに言えば奇跡的に、
お目当てがそこにあった。


宗教図像学入門-十字架、神殿から仏像、怪獣まで (中公新書 2668) / 中村 圭志 https://bookmeter.com/books/18675359 #読書メーター

近いうちに読みたかった書。
よかったよかった。


帰り道、なんとなくゲームを思い付いた。
今後、帰省のたびに
この書店で何か一冊買うというもの。
もちろん、その時点で店頭に並んでいる本に限定。

ホントにすぐ読みたい本は日常的に買っちゃうから
帰省時に小さな本屋で買える(買いたい)本なんて
だいぶ選択肢が狭くなりそう。
そんなスリルがある。

逆にいうと、
そんな状況下にでもならないと
手にしない本に巡り会えるかもしれない訳で、
楽しみでもある。


そんなゲーム。



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