はやおきした朝は

寝るときはいつもそばにラジオがある。
朝目が覚めたときに、
とりあえずスイッチを入れてみる。
早朝のニュースなんかをやっている。
だいたいに於いて、陰鬱なニュースは多い。

あれは20年近く前の朝。
起き掛けの朝5時のラジオのニュースが伝えていた。
臨月の妊婦の腹が引き裂かれ、
赤ん坊が取り出され、
代わりに電話機が腹に入れられていた、という事件。
確か未解決のままだったような。

このニュースを寝ぼけ状態で聴いた高校生の自分は、
その後の人生でこのときの暗澹たる気持ちをまだ引きずっている。
そう、こんな灰色の支配だ。

だから、朝のラジオニュースを聴くのは、少し怖い。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

今朝の5時のニュースは、これだった。

波間に「助けて」と両親の悲痛な叫び ３児死亡の車転落 (朝日新聞) - goo ニュース


またもや暗澹暗鬱な知らせ。
救いがドコにも無い。



気分を振り払うためもあり、
朝のお散歩＆ジョギングへ出かける。

先月宣言した健康ブームの一環。
あれから、細々と続けている。
週３日くらいとかだが。腹筋も一応やっている。
ただ、腹八分目食事だけはムリだ。
よくわかった。自分には出来ない。分かっていても出来ない。
だから、例えば体重が減るなどの効果は全然出ていない。

そもそも、健康のため、というのは副次的なものなのかもしれない。
だいたいは夜走ることが多いが、
黙々と走って（または歩いて）いると、
まるで修行しているような気持ちになってくる。
誰にも邪魔されず、自分を虐めていく。
結構それが快感なのだ。

そもそもスポーツ嫌いな自分だが、
それでも個人競技はまだ好きなほうだ。
ただ走ったりとか、スキーもそうだし。
逆に嫌いなのは球技という名の集団競技。
もう大嫌い。

体育の時間ぐらいしか輝くことの出来ない奴が、
大威張りでボールを取れなかった俺を責める。
舌打ちしたぐらいにして。
バカに馬鹿にされるほど
バカらしいことは無い。
体育教師も押しなべて不条理な人種。
少年時代の体育の授業の暗澹さに関しては、
いくら書いても書ききれない。

今は逆に思うんだよ。大人になって。
身体を動かすことはこんなに楽しかったんだな、と。
走ることもそうだし、
家の前でやるバドミントンもそうだ。
誰からも怒鳴られないし、疎外されないし、勝ち負けも無い。
はっきり言って、体育の授業というのはこういうものだ。つまり、
運動しか出来ない瞬間芸人どもを増長させると同時に、
運動が苦手な哀れな仔羊達をさらにスポーツから遠ざける、という。
反論は受け付けませんが。

たぶん、体育に限らず
すべての学校の授業はそんな傾向があるのかもしれない。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

昨日仕事帰りに、廊下で次長にばったり会った。
挨拶したら、
「○○くん、馬鹿馬鹿しいな」と言ってきた。
…ん？
またあっしが仕事上の下らぬ失敗をしでかしたんでせうか？と
(((((((( ；゜Д゜)))))))していたら
どうやら「若々しいな」と仰っていたらしい。
苦笑。

ホントにバカバカと罵られないように、
こっそりひっそり生きていくことを決意。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

きょうも暑くなりそうだ。

不意に早起きした朝は
こんなくだらぬ長文をしたためては君に捧げる。献呈する。

小泉今日子を聴きながら。