橋爪大三郎×大澤真幸×宮台真司 「おどろきの中国」

2013年04月19日 00時00分00秒 | 巻十六 読書感想
以前「ふしぎなキリスト教」を読んだが、
当時アマゾンのレビューでかなり叩かれてワロタ。
これはこれで面白かったけどなあ。

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


で、同じ橋爪大三郎氏と大澤真幸氏に加え
宮台真司氏という濃いメンバーが加わっての新作が、中国の話。

おどろきの中国 (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


こっちも酷評されてるのか
されてるんだろうなとは思うが
自分の印象を大事にしたいので書評やレビューは一切見ていない。

で、これもこれはこれで非常に興味深く読めた。
宮台氏のやや暴走気味(と敢えて言う)自説語りが「また始まったw」という感じで楽しいし。

-----------------------------------------------------------

以下、意訳しながらの断片的感想。

中国を考えるとき「儒教」がキーポイントとなるのは確かにそうなんだろうな。
欧米基準(キリスト教)基準で考えるから齟齬も起きるのかもしれぬ。
まして日本と中国は同じ東洋にありながら似て非なる国。
そんな日本を差し置いて米中間の方がよっぽど行動原理が近しいのもわかる気がする。

毛沢東の話も面白かった。
毛沢東の存在は伝統的な皇帝システムの延長で考えると理解しやすい。
ただ皇帝制度と毛沢東の独裁とではまさに決定的な違いがあって、
皇帝は天命(具体的には農民の支持)を失うと引きずり下ろされるけど
形式面だけ皇帝システムを受け継いだ毛沢東の場合、
失政を敷いても「天命が尽きたか否かの基準」が失われてしまっているので
即失脚とはならなかった。

極めて利己的(つまり反伝統的君主像)に行動した毛沢東が
実は形式的に残っていた伝統的システムの恩恵を非常に大きく浴びたという。

-----------------------------------------------------------

いわゆる歴史問題についても俺は全く同意する。
口だけ反省反省と言いつつ
あとからポロポロと「本音」を漏らしてその都度騒ぎになる繰り返し。
いわゆる政治家の不適切発言とかいう奴だ。
まあ、昨今の右傾化(笑)社会だと
大抵のことは許されかつ賞賛されるけどな。

とにかく、
過去に学ばず愛国者気取りをする輩が
実は一番「非愛国者」なのだ。

さすがにここまでは本書に書いておらず、
あくまで俺の考えだが。

我が国の身の丈を知り、
超大国にはなれぬしなる必要もないという限界を理解したうえで
真の意味で自主独立の気概を持って行動発言する政治家は出てこぬものか。

吠える声だけキャンキャン五月蠅い奴らはもう結構だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラブレター・フロム・デフスター | トップ | 投手陣すげぇ(20130420) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿