楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

トマトとレタス

2023年05月02日 | 農作業ヘルパーの記

正面は恵庭岳 1,320m

 

連休前の農作業支援はYさんのところでトマトのハウス内定植とハウスレタスの収獲だった。

昨年は11月の雪が降りそうな肌寒い時期に、ハウスの撤去作業をした。

 

今年は初めての春のハウス作業がYさんの農場になった。

この時期、北海道はやっと畑起こしの季節。

山に雪が残り風はまだ冷たいが、ハウスの中の作業は汗がしたたり落ちる。

 

 

トマト

 

別のハウスで種から60日間育てた中玉トマトの苗。

三輪車で運び込んで、収穫し易いように花が通路側になるように定植する。

成長とともに段々にワイヤーを張って、テープで固定してゆく。

6月から出荷が始まる。

 

レタス

  

 

レタスの収穫。

包丁で根元を切って、外葉を何枚か取り、ひと箱に6玉を入れて午前中に農協に出荷する。

乾燥しないように上部をレタスの葉で覆う。

 

今日(2日)は4人で145箱を作った。

キャベツのように重くはないが、腰が痛い!

 

小さいのを3玉貰ったので、家の昼はパンとレタスサラダ、スープにして貰った。

連休明けは大玉トマトの定植が待っている。


2023 農作業支援事業スタート

2023年04月29日 | 農作業ヘルパーの記

 

住んでいる街の回りの畑起こしが始まった。

今年もJAから農作業支援の依頼が来て、25-26日の種籾播きが初仕事だった。

 

半年、〝冬眠〟していたので足腰に堪える。

行った先のFさんの奥さんは「冬は肩が凝る。」と言う。

何もしないでいると身体の調子が狂うらしい。

中腰姿勢の多い農作業は素人にはキツイけど、今年も行ける時は頑張ってみる。

 

田植え仕事はこれまで経験しているが、「種籾播き」は初めてだった。

納屋の機械で均等に種籾が蒔かれた70Cm✕40Cmくらいのトレーを木枠のパレットに積んでビニールハウスまで運び、レールに乗せられた台車で中に搬入する作業だ。

 

木枠のパレット1台に200枚積まれている。

一つのハウスにパレット4台、800枚を2時間くらい掛けて、レールに乗せた台車で運び込む。

 

 

トレーを敷くのも今は機械。手作業の時代は大変だったことだろう。

 

 

4日くらいで発芽するという。それまで銀シートで覆う。

 

 

両サイドに雑草防止のための青いネットを敷き、天井に散水用のパイプラインを布設して完了。

 

二日間で4棟(8ha分)に苗床を搬入した。

1ヶ月後に田植えが始まる。

それまではハウス内温度が40℃以上に上がらないよう風を入れたりして小まめな管理が必要だ。

ひと粒、ひと粒の米に手間がかかっている。

 

コメが余り、肥料などの資材価格が1.5倍~2倍に値上がりして経営環境は厳しい。

少しでも手助けになればと思う。


来週は2022 最後の農作業

2022年11月11日 | 農作業ヘルパーの記

最低気温が氷点下に近づいてきた。

窓の網戸を外し、アジサイを冬囲いし、あっという間にひと坪農園を片付け、車のタイヤをスタッドレスに換えた。

 

周辺の農家の畑に残っているのは甜菜だけかなと思っていたらJAから来週2日間、人参の収獲・選別作業の支援依頼があった。

日中も最高気温は10℃を切る。

人参は甘味が増すのかな。

寒風が身体に浸みる季節だがやってみることにした。

 

2021年の農作業支援の最終日は10月15日、2020年は11月5日だったので今年は10日程度も遅い。

年々、JA登録者が高齢化して離脱しているとも聞く。その影響かもしれない。

 

 

《2022.11.7  17:30   トマト農家Yさんのハウスから恵庭岳(右端)を望む》

 

先週から今週にかけては延べ4日間、トマトハウスの撤去を初めて経験した。

今年の収獲を終えたハウスのビニールを天井に巻き上げて背骨に縛り付け、枯れたトマトの樹を外へ運び出す。

長さが100mもあり、1日に2棟をやると日没近い午後4時になる。

 

トマト専門のYさんは25年前の新規就農だった。

年齢は50才台の半ばか。

当時はトマトも新規就農も珍しい時代だったようで大変な努力があったと思われるが、今では町の直売所の人気コーナーになっている。

 

ハウスはパイプとビニールという異質な物を細かな金具、ワイヤー、ゴムで実に巧みに接続している。

最初の組み立ても毎年の一部解体も大変。農家は凄い。

 

我が家の収穫物はシイタケだけになった。

 

2022.11.11

 


2022JA農作業支援も終盤

2022年10月29日 | 農作業ヘルパーの記

 

《M農場の大豆の刈り跡。畝の間に秋蒔き小麦が播種されている。2022.10.26  8:00》

 

霜の季節になり、JAの農作業支援も終盤になった。

いつもは週1~3日程度に調整して貰っているが、今週、初めて〝連続四日間〟をやってみた。

行った先のM農場ではビートの収穫準備と種子馬鈴薯の選別・荷造りという比較的軽い作業で何とかこなすことができた。

 

ビート(甜菜)は砂糖の原料。

自給率は4割弱で、そのうち8割は北海道のビートが担っている。

 

11月に専用のハーベスタで収穫した後、製糖会社の車が集めに来るまでは畑の隅に堆積して置く。

そのための場所を作らなければならない。

 

適当な面積のビートを鉤の付いた道具で引っこ抜き葉を落とす作業は初めてだった。

ビートは根の部分が製糖工場で裁断され、湯煎され、絞った液体を煮詰め、遠心分離、乾燥して真っ白な砂糖が出来上がる。

昔の職場にいた頃、工場で泥だらけの〝砂糖大根〟が大変身する姿に驚いた。

 

種子馬鈴薯は病害虫や病気に汚染されないよう栽培に手間がかかるので作る農家は決まっていて、法律に基づく国の検査に合格したものが出荷される。

シストセンチュウという病害虫に土壌が汚染されると一定地域での栽培が禁止され、農家にとって死活問題になる。

 

種子馬鈴薯の選別作業も初めてだった。

ベルトコンベアをじっと見つめて、60g未満と200gを超えるサイズの物とキズ・腐れのある物を除外する。

重さは目視と秤の併用なので慣れるまでは農家の指導を受けながら進める。

 

選別作業が終わった馬鈴薯の出荷の姿はいろいろだ。

地元向けには大きな金属コンテナに詰めて農協に出荷され、春に各農家に配布される。

農協以外の出荷先には20Kg詰め紙袋と10Kg詰めダンボール箱の二通りで出荷される。

 

これらが品種、サイズ毎に行われるが出荷量に応じて合格証が配布されているので製品個数の管理がなかなか大変である。

選別で除外された物はB品、デンプン原料として利用されるので、種子馬鈴薯は殆ど捨てるところがない。

 

 

《仕事終了、陽も暮れている。2022.10.26  17:00》

 

ウクライナ戦争、世界経済、気象変動で日本の食糧・食品の確保は一層重要な課題になるだろう。

自給率が38パーセントでも農業問題が取り上げられることは殆ど無い。

生産された農産物を無駄なく利用するための選別基準や流通形態の見直しがさし当たって必要ではないかと思うことが多い。

 

畑に残っているのはキャベツ、白菜、ビートくらいになった。

 

 

 

 

 

 

 


小豆の収獲

2022年10月19日 | 農作業ヘルパーの記

2022.10.17  ニオ積みと脱穀機

 

農作業支援で初めて小豆の脱穀をした。

若いNさんはいろいろあって一人で農場を回している。

亡くなった父親の後を急遽継いで、昔ながらの手作業中心で頑張っている。

 

以前に行った馬鈴薯の収穫はコンバインを使わずに掘り起こしたイモを手拾いする方式だった。

膝を折ってプラスチックのコンテナに入れてゆく作業は結構キツイ。

小規模経営だが外部からの作業支援が頼りだ。

 

小豆はこの辺りでは殆ど作られていない。

Nさんはもうあまり見られなくなった刈り倒した作物を小さな山のように〝ニオ積み〟して乾燥したものを脱穀する方法である。

〝ニオ積み〟はコツがあるらしく初心者には難しいようだ。いずれ機会があったら挑戦だ。

 

今回は3日間の作業予定であったが、2日目にトラクター牽引式の脱穀機が不調になり、農協整備センターへ〝ドック入り〟のために午前中に掃除をして終了した。

3日目の今日は人参もキャベツも収穫には少し早く、農作業支援は中止になった。

 

脱穀機は2戸共同利用で平成2年度の補助事業で導入したものだから30年以上も使っている。

大事に使っていることに感心する。

 

学生時代を過ごした十勝・帯広は小豆の日本一の産地だった。

秋晴れが続く頃、大学の傍の畑にも茶色く乾燥したニオ積みの小山がお灸の藻草のように点々と広がっていた。

 

夜陰に乗じてこれを失敬してくることを寮生は〝アタック〟と称し、農家の人達も学生の茶目っ気として容認していた。

期末試験の時には寮の食堂で「ガンバリ汁粉会」なるものが開催されていたが、時代とともに市販のさらし餡になった。

 

戦後の食糧難の時代の伝統?がまだ残る古き良き時代を小豆の作業をしながら想い出していた。

世の中、世知辛く余裕が無くなった。

 


新米の季節

2022年10月11日 | 農作業ヘルパーの記

 

天気予報が「午前中雨、のち曇」から「曇」に変わった。

今週は今年最後の農作業ヘルパーかな。。。

 

飛び飛びで3日間、何をするのか、聞くのを忘れた。

馬鈴薯の選別・箱詰め、漬物用の大根、キャベツ、白菜・・・。

まだまだ畑は頑張っている。

 

弁当には「新米」を持って行く。

春に田植えの手伝いに行ったTさんのとろの「ゆめぴりか」だ。

 

9日に取りに行った。元気なTさんだった。

新米は炊き上がりがつやつやしていて甘い。

 

 

2022.10.09   6:25

 

朝のポタリングもそろそろお終いか。

川霧が立ってる。

ひと足早く手袋に毛糸の冬支度になる。

1年が早い。

 

 

 

 

 

 


農作業支援アプリ

2022年09月17日 | 農作業ヘルパーの記

今週の3日間は1年振りでO農場へ農作業に出掛けた。

ビート畑のツユクサの抜き取りと大根洗浄ドラムへの投入作業だった。

 

ツユクサは節でポキポキ折れ、根が残ると再び成長し、有効な農薬も無いので厄介だ。

離農跡地はどうしても数年は管理が行き届いていなかったりするので雑草が多いらしい。

 

久し振りの仕事前のミーティングの雰囲気が随分と違っていた。

JAからの派遣は自分一人で他は初めて会う若い男女が5人。洗い終わった大根をサイズ別に箱詰めする専従の女性は5人中3人が入れ替わっていた。

 

人材の手当を担当しているOさんの奥さんに聞くと、若い男女は農作業紹介アブリを利用して来ている学生さんが中心で、専従の女性の交代は人間関係があったらしい。

今回は朝のポタリングで通りかかった直売所で農産物を納めに来たOさんの奥さんとたまたま出会い、立ち話をしていて「来週、来れますか?」ということになった。

 

アプリのことを若者に聞くと、簡単な登録で希望する地域の求人先と作業内容がいくつも紹介され、その中から選んで応募し、経営主とのマッチングを待つシステムらしい。

学生さんの夏休みと野菜の収穫期が重なるので双方にとって都合が良い。

急な人数調整などに臨機応変に対応出来るので、O農場も暫くは利用するようだ。

 

このシステムが立ち上がったきっかけはコロナだったという。

仕事を失ったり出勤出来なくなった人への仕事仲介システムとして3年前にスタートしたとのことで、北海道では農業団体のホクレンがセンター機能を担っているとのこと。

各JAもこのシステムに参加出来るのでやがて置き換わってゆくのかもしれない。

前週に電話で調整するJAシステムに比べると便利だ。時代はどんどん変わる。

 

農家の人手不足は深刻だ。

住んでいる恵庭でも離農者の土地を周辺の農家が吸収し規模拡大が進んでいる。コメ、小麦、大豆、ビートなどの基幹作物の作業は機械化されても野菜の収穫・出荷調整は手作業に頼らざるを得ず一斉に始まる。

これまでの戦力の住宅街の奥さんと中・高年の仕事リタイア組に加えて、ワーキング・アプリに馴染んでいる若い学生アルバイトやサラリーマンの副業組が支える仕組みが確立されるといいなと思う。

 


久し振りの農作業

2022年08月29日 | 農作業ヘルパーの記

26日は半月振りの農作業支援だった。

最初に畑の小薯拾い、その後は収獲したカボチャの磨きだった。

 

カボチャは見栄えがよくなるようにタワシの付いた回転ドラムで磨く。

何もそんなことしなくてもいいのに・・・といつも思う。

 

機械収穫で畑に残った小薯は翌年に芽を出すので拾わなくてはならない。

小さな馬鈴薯を炭鋏みで拾って袋に入れ、デンプン原料になる。

 

馬鈴薯には料理の食材用、チップ等の加工用、デンプン用の三つの価格がある。

前の二つは市場で決まるがデンプン用はアメリカから安く大量に輸入されているコーンスターチ(トウモロコシが原料)と競合するので国の制度で価格差が一定程度補填されている。

農家は大抵、三つを組み合わせて栽培している。

 

デンプン用の価格はコンマ1レベルのデンプン含有率で左右されるので農作業をしながら現役の頃の農水省との折衝を想い出すことがある。

調べてみると今も制度は変わっていなかった。

農作物、加工品には内外価格差を財源とした実に複雑な制度がたくさんあるが世間には全くと言ってよいほど知られていない。

 

かくして、自給率38パーセントの国のスーパーの棚にこぼれんばかりに食品は並ぶが、円高とウクライナ戦争は輸入価格を押し上げる方向に働くので今後、制度の財源がどうなるのか心配である。

同じような制度の小麦については、9月からの国内売り渡し価格は変えないことが決まったが、どこかで財源を調整しているはずだ。

財務省の言いなりの岸田緊縮財政はこのような根幹制度の維持とコロナ対策費、防衛費の増額を社会保障費の削減と赤字国債の発行で乗り切ろうとしているのだろうけれど、やがて大幅な増税がやってくるに違いない。

そうなれぱこの国は沈没だ。

 

 

 


2022農作業ヘルパーの記 -野良薯取りの巻- 

2022年06月22日 | 農作業ヘルパーの記

馬鈴薯畑の雑草抜きと大豆畑の馬鈴薯抜きに行った。

片や馬鈴薯の生育保護、片や馬鈴薯の除去。

前年の収獲で畑に残った小さな馬鈴薯(通称、〝野良薯〟)から芽が出て成長(通称、〝野良生え〟)している。

 

雑草(「タデ」「ツユクサ」「アカザ」等)は手で引き抜いて肥料袋に入れて畑の外に排出する。

何回か経験して見落としも少なくなったが中腰はキツイ。

 

馬鈴薯畑の畝は台形で高く、隣の畝との間隔が狭くなっているので歩きにくい。

パートの皆んながヤジロベーのようにバランスを取りながら進む。

 

 

大豆畑の野良生え薯取りにはちょっとした道具を初めて使った。

ただ引っこ抜いても薯が土中に残るため、道具を根の周りに深く差して、薯、茎、葉を根こそぎ取り除く。

ハウスの使わなくなったパイプをT時型に溶接たとのこと。

 

誰かが作って広まったようで、農家には工夫したいろいろな農具がある。

 

《切っ先まで刃のある菜切り包丁~キャベツ、白菜、ブロッコリー収獲用》

 

頼まれた作業支援は3日間だが、収穫期まで暫く雑草取り、野良生え薯取りが続く。

今日(6/22)は私の最終日。

腰を伸ばし伸ばししながら、ガンバロウ。

 


2022農作業ヘルパーの記 -大根育苗の巻- 訂正 

2022年06月18日 | 農作業ヘルパーの記

昨日の当Blogでの疑問

 ポットに落とした大根の種はひと粒なのに、圃場で間引きした時は2~3株だった 

が、今日、札幌の用事から戻る車の運転中に突如、思い出した。

 

ポットの種まきは「キャベツだった!」。

写真は全てキャベツのものです。

訂正します。済みません。