
冬は自転車に乗らず、JAの農作業支援も無いので体重が増える。
夏のころから3Kg増加した。
いつものように年明けから室内で自転車を漕いでいる。
朝食前の1時間、ラジオでニュースを聞いたり、今年の自転車旅のことを考えたりするのには丁度良いひと時になるが、代謝が落ちてきていて減量にはならない。
使っているロードレーサーは約30年前の「コルナゴ」の〝骨董品〟。
外では使わないが室内で後輪をローラーに固定して、のんびりとペダルを回すのに重宝している。
この自転車には想い出がある。
中古で買った6速の自転車でひょんな切っ掛けで競技を始め、翌年の48歳の時に仲間から「大丈夫。走れるよ。」と煽てられて初めてレースに出場。
登りの急傾斜でペダルを踏めなくなって道路の側溝にバタリ倒れ、あえ無く棄権。ショックを受けて帰りに千歳の自転車専門店に飛び込んで注文したのだった。
専門店の経営主は元プロ自転車チームのメカ二シャンをしていたNさん。
予算30万円だけを告げて身体のサイズを採って貰って全てを任せることにした。
Nさんは事情があって急遽、家業の自転車店を継いでいたが、「スポーツ車を組み立てるのは自分の楽しみでもあるから。」と部品代と僅かな工賃で予算に近づけて提供してくれた。
クロモリ、デュラエース8速。
外でロードレーサーに乗らなくなって久しいし、Nさんの店に行くことは殆ど無くなったが、今もマウンテンバイクの自転車旅を支えてくれている相棒だ。