羽生勝つ! 78手まで 本日の将棋界一大主要イベントは、クライマックスを早々に終えた。
次の事実をずっと凝視していたわたくしである。
羽生善治 1970年 9月27日生まれ
ナリタブライアン 1998年 9月27日死去
羽生の前人未踏、将棋界の7大タイトルの独占は、
1996年2月14日 ~ 1996年7月30日
ブライアン四冠は、1994年。7冠達成の年は、2月に7冠、3月9日に阪神大賞典で、あのマヤノトップガンとの壮絶なマッチレースを制し、続く4月21日 天皇賞・春 この時のサラブレッドインフォメーションは
晩鐘に一騎、栄光は映える。
これだったが、これを見つけ、直ぐ本屋に飛び込み、ミレーの画集『晩鐘』で、農夫の帽子が黒であることを確認し、黒い2枠のナリタブライアンから勝負した。結果、サクラローレルの2着。
この2人のヒーローの絶頂期は、ずれる。というよりも、御当人の絶頂に、馬がそのまま、栄光そのものを体現、具現出来ないのが、人都合の脇役に過ぎぬ、サラブレッドの宿運なのである。
ナリ羽生ライアン とまで、読めたほどである。ナリ=成 は将棋で重要な出来事なのである。
羽生、42歳だが、まだ、7冠の内、3冠を保持し、頂点の名人位に挑む。
1992年以降、過去18年で17回、将棋大賞の最優秀棋士賞を受賞している。
わたくしどもは、云わば史上最強馬の現役時代の疾走を凝視している、同時代人、ウイットネスなのである。
しかし、同様に群雄割拠。府中在住の競馬ファン、渡辺明竜王初め、ライバルは多い。
常識的に、羽生世代が将棋界のトップ世代を牽引してきたものである。
大山、中原時代を超えたとき、真の天才が同時代に出現したことを思い知ったものである。
淡々として、そして強い。わたくしも、さるパーティでツーショットを撮らせていただいたが、公開は出来ない。『優駿』で、武さんと対談くらい、用意して欲しい。
大才は、現れるものだなあ。翻って、日本文学界、大才は出ないなぁ。
芥川賞と云い、選考委員まで、名を知らない。この方々が古典として後世まで、国民的遺産として、果たして残るのかねぇ?
名人戦、2頭立て! 3年連続、同じ組み合わせとなった。
今日、谷川会長。凌いで下さいよ。