季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

2013年12月14日 | その他
ちょいと用事で渋谷に行った。

ハチ公前交差点なんて、いったい誰がハチ公の像を見ているのだろう。きっと見たこと無いという人もいるに違いない。

と断言したくなる混雑である。とにかく歩けない。水の流れに逆らって河を渡る感じ。

平家物語で木曽川だったかな、先陣の描写がある。たしか対岸に辿り着いた者が「我こそは相模の国の何某」と大声で名乗る。

ひとつそいつを模してやろうかしらん、「やあやあ、我こそは相模の国の重松だあ」なんてね。

でも、そんないかれたパフォーマンスも大して目立たないな、と思わざるを得ない人々の様子であった。

以前は田舎者が都会に出てきて「生馬の目を抜くようだ」と形容したが、今日僕のような田舎者にはこんな諺では足りない、生馬の首を引っこ抜く、くらいが適当だ。