東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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3Dプリンタと作業療法

2021年02月22日 | 紹介
 作業療法士ってモノづくりが好きな人が多いのですが、私もその一人。
そして、このステイホームの期間に、ついに買ってしまいました。


 3Dプリンタ、以前から欲しかったのです。出始めのころは10万円以上もするし、
トラブルも多いと聞いていたので指をくわえて我慢していました。
しかし、最近になってようやく手に届くレベルになってきたのでAmazonにてポチッと購入。
動作不良も多いとの口コミもあったのでドキドキしながらの動作確認でしたが、無事に印刷?造形?できました。
 

ちなみに、これは「自助具」と呼ばれる便利グッズの一つ。
食事用のスプーンを持ちやすくするために持ち手を太くして、握力が弱い方や指先でうまくスプーンを持てない方
でも食事をしやすくする工夫です。

作業療法士ってこんな感じの自助具の紹介をよくするのですが、「もうちょっとこんな感じの方が使いやすそう」
とか時々あるわけです。今回作ったスプーンの柄もその一つ。持ち手が丸や楕円の物は多くあるのですが、
四角ってあんまり無いのです。
持ってみればわかるのですが、四角の方がスプーンの向きもピタッと決まるし、滑りにくいと思います。
でも、四角い柄の自助具ってほとんど見かけない・・・。
インターネットで3Dプリンタのデータを探しても見つからない・・・。

というわけで、CADを使って設計してみました。
多分これくらいって・・・って感じのすごいアバウトな設計ですが、一応、形になりました。

実際にプリントしたものがこちら。コンビニでもらうスプーンを差し込めるようになっています。
評価で使うには便利な方式です。そして、作成してから気づいたのですが、かなり軽量化された仕上がりに
なっています。



まだ、お試しで遊んでいる状況ですが、良いものができれば、インターネット上にSTLデータを公開して
誰でも利用できるようにしてみたいと思っています。

以上、今回は「作業療法士が3Dプリンタで遊んでみた」の巻でした。
もし、反響があれば、引き続きこのシリーズの連載もあるかもしれません。

*3Dプリンターは東埼玉病院にはありません。

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