みなさん、こんにちは。すっかり秋も深まってきました。
当院では、毎年秋に開催されている「オータムフェスティバル」が今年も開催されました。
「オータムフェスティバル」では、療育の方が毎年企画されて、筋ジストロフィーや神経難病疾患で
長期入院されている患者さんがリハビリテーションや療育の時間に作成した作品を展示し、スタッフや
患者さんがその作品を鑑賞することができます。
患者さんの努力の結晶や患者さんの個性が詰まった一つ一つの作品が見られ、見応えがある素晴らしい
フェスティバルに私は何回も足を運びました。
患者さんの作品から
フェスティバルでの作品を通して、患者さんから作品作りへの思いが伺えたり
新たな会話が弾んだりします。
患者さんも作品について尋ねると普段よりも嬉しそうに話してくれます。
今年の作品(2022年) 初期の作品(2019年)
P C操作で使っているスイッチ(ご本人が図案作成、ご家族が手作り)
この患者さんは、P Cでアニメのイラストを作成しました。
普段はベッド上での生活で、手作りのスイッチにワンキー・マウス(P C操作をスイッチの長押しや
短く押す組み合わせで行う入力装置、http://ty‐plan.com/03_fukushi/02_onekey/1keyusb00.htm)を
接続し、わずかな指の動きでテレビやP Cなどの操作を行なっています。
元々P Cの機能には詳しく、Microsoftのペイントを使いイラストを描き始めたのは3年前からです。
徐々にイラストの完成度や難易度も上がり、完成までの作成期間も短くなってきたとニコニコしながら
話してくれました。
スイッチを使って線を描く、色を塗る、イラストにすることはとても細かく地道な作業です。
今回、私は初めて拝見してあまりの完成度の高さに驚きご紹介しました。
来年のフェスティバルも楽しみです。
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