本当は、「良い回復期リハビリテーションの見分け方、教えます」というタイトルにしようと思いましたが、やめました。理由はこの後に。
僕はリハビリテーション科医師ですが、「回復期リハビリテーション」自体がまだまだそれほどは認識されていないことを感じます。急性期病院に勤務している医師は、その存在すら知らない人もまだたくさんいますし、医療関係者でなければなおのことだと思います。だから、その重要性がもう少し広く伝わるように、また、リハビリテーション医療の世界を多くの人がイメージしやすくなるように、物語を作ってみました。それが、「ナースコール!こちら蓮田市リハビリテーション病院」(ポプラ文庫→詳細はポプラ社HPを参照)です。
このお話は、新米リハビリナースの目線で書かれていますが、読んでくださる方によって、どの登場人物の気持ちが一番理解できるのか、異なると思います。リハビリテーションの世界に触れたいと思って読んでくださる方はもちろん、そうでない方にとっても、この物語の中にきっと居場所があります。自分だったら、とイメージしながら読んでいただけたら嬉しいです。
さて、この小説の帯に書かれている一文が「リハビリは、メスでも、薬でもない、人が治す」。これが、良い「回復期リハビリテーション病棟」を探す秘訣です。僕はたくさんのリハビリテーション病院を見てきました。もちろん、設備は大事ですが、特にリハビリテーションにおいては、「人」の重要性はそれを大幅に上回ります。それは、リハビリテーションが人の手で行われる医療だからです。リハビリテーション医師は、患者さんに触れて動きを見て診断をし、リハビリテーションの計画を立てます。リハビリナースは日常生活の援助をしながら、患者さんの立場に近い場所から、その患者さんにとって必要なリハビリテーションを探し、行っています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、文字通りその「手」で、「目」で、患者さんにいつも向き合っています。まさに、人の手とその連携で行われる医療なのです。
ただ、その病院、病棟にどんな「人」がいるのか、なかなか外部から見分けるのは難しいのです。意外な所に素晴らしい療法士がいる、ということも珍しくないものですから、一期一会な部分は残しつつ、ですが、やはり「リハビリテーション専門医」が何人いるか、リハビリテーション専門ナース(脳卒中リハビリテーション看護認定看護師や摂食・嚥下障害看護認定看護師)がいるか、などは一つの目安になるとは思います。
そして、この東埼玉病院の回復期リハビリテーション病棟は、これらの有資格者はもちろん、何より、「人が人を育てる」というシステムや文化がしっかりとある病棟です。このブログでもわかるように、療法士の方々の向学心、患者さんの良くするための技術の習得に対する真摯な姿勢が素晴らしいですし、医師と看護師は合同で勉強会を行い、知識を高め合っていると聞いています。そのような病棟は非常に珍しく、それは間違いなく「患者さんのために」というそれぞれの強い思いの元に行われていることだと思います。
言い忘れましたが、前述の小説「ナースコール!こちら蓮田市リハビリテーション病院」は、この東埼玉病院をイメージして書いています。僕はこの病院のOBにあたるわけですが、僕がいた頃はまだ病棟が古く、その頃のイメージで物語は描きました。しかし、今は新しくきれいな病棟に生まれ変わっています。ので、もし、本を読んでくださった方が「東埼玉病院は古い病院だから嫌だなぁ」と思われているなら誤解ですのであしからず。ソフトも、ハードも充実した東埼玉病院のリハビリテーション科の、ますますの活躍を期待しています。
東埼玉病院リハ科ホームページはこちらをクリック
僕はリハビリテーション科医師ですが、「回復期リハビリテーション」自体がまだまだそれほどは認識されていないことを感じます。急性期病院に勤務している医師は、その存在すら知らない人もまだたくさんいますし、医療関係者でなければなおのことだと思います。だから、その重要性がもう少し広く伝わるように、また、リハビリテーション医療の世界を多くの人がイメージしやすくなるように、物語を作ってみました。それが、「ナースコール!こちら蓮田市リハビリテーション病院」(ポプラ文庫→詳細はポプラ社HPを参照)です。
このお話は、新米リハビリナースの目線で書かれていますが、読んでくださる方によって、どの登場人物の気持ちが一番理解できるのか、異なると思います。リハビリテーションの世界に触れたいと思って読んでくださる方はもちろん、そうでない方にとっても、この物語の中にきっと居場所があります。自分だったら、とイメージしながら読んでいただけたら嬉しいです。
さて、この小説の帯に書かれている一文が「リハビリは、メスでも、薬でもない、人が治す」。これが、良い「回復期リハビリテーション病棟」を探す秘訣です。僕はたくさんのリハビリテーション病院を見てきました。もちろん、設備は大事ですが、特にリハビリテーションにおいては、「人」の重要性はそれを大幅に上回ります。それは、リハビリテーションが人の手で行われる医療だからです。リハビリテーション医師は、患者さんに触れて動きを見て診断をし、リハビリテーションの計画を立てます。リハビリナースは日常生活の援助をしながら、患者さんの立場に近い場所から、その患者さんにとって必要なリハビリテーションを探し、行っています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、文字通りその「手」で、「目」で、患者さんにいつも向き合っています。まさに、人の手とその連携で行われる医療なのです。
ただ、その病院、病棟にどんな「人」がいるのか、なかなか外部から見分けるのは難しいのです。意外な所に素晴らしい療法士がいる、ということも珍しくないものですから、一期一会な部分は残しつつ、ですが、やはり「リハビリテーション専門医」が何人いるか、リハビリテーション専門ナース(脳卒中リハビリテーション看護認定看護師や摂食・嚥下障害看護認定看護師)がいるか、などは一つの目安になるとは思います。
そして、この東埼玉病院の回復期リハビリテーション病棟は、これらの有資格者はもちろん、何より、「人が人を育てる」というシステムや文化がしっかりとある病棟です。このブログでもわかるように、療法士の方々の向学心、患者さんの良くするための技術の習得に対する真摯な姿勢が素晴らしいですし、医師と看護師は合同で勉強会を行い、知識を高め合っていると聞いています。そのような病棟は非常に珍しく、それは間違いなく「患者さんのために」というそれぞれの強い思いの元に行われていることだと思います。
言い忘れましたが、前述の小説「ナースコール!こちら蓮田市リハビリテーション病院」は、この東埼玉病院をイメージして書いています。僕はこの病院のOBにあたるわけですが、僕がいた頃はまだ病棟が古く、その頃のイメージで物語は描きました。しかし、今は新しくきれいな病棟に生まれ変わっています。ので、もし、本を読んでくださった方が「東埼玉病院は古い病院だから嫌だなぁ」と思われているなら誤解ですのであしからず。ソフトも、ハードも充実した東埼玉病院のリハビリテーション科の、ますますの活躍を期待しています。
G8(MD)
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