東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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【難病コミュニケーション支援】声だけでメール「Hey Siri」をつかって

2017年01月13日 | 神経難病
Aさんから、日中一人になったときの連絡手段が欲しいとご相談がありました。
らくらくフォンを使っていたのですが手がつかいづらくなり、ホームボタンが押せなくなったそうです。
緊急時でなくても昼間メールがあれば安心できますとご家族。
スマートフォンなら外部デバイス使用すれば1スイッチで操作は可能ですが・・・。

ここでAさんの担当訪問理学療法士さんの鶴の一声『声だけでいけないかな?』
Aさんの強みは明瞭な発声。
1スイッチ操作よりも音声認識など使えば操作は格段に楽なはず。
これは私の個人的な信条ですが、IT支援に関して「あったらいいなは、きっとある」今回も裏切られませんでした。
iPhoneのSiri 機能に着目、『Hey Siri!』と呼びかければホームボタンを押さずともSiriが起動しメールも電話も可能。
手を一切使わずに済むのです。
実際に使ってみたところメールができて、いつもご家族への負担をまず慮るAさんが「iPhone買ってもらおう!」と笑顔で宣言。
ご家族にも報告しました。

先日1ヶ月ぶりにお会いしたAさん、Hey Siriでメールや電話をしているそうです。
ご家族からもAさんが朝Siriにおはようと言ってました! と報告ありました。
実際に生活の場で活用されていることを確認して、一安心です。

最後にちょっと閑話。
会話ができるロボットといえばPepperが有名ですが、ほかにもテレビなどのリモコン操作をしてくれるECS機能を備えたロボットや、WiFi経由してメールやニュースを読み上げてくれたりスケジュールを知らせてくれるロボットなども開発されています。
スマートフォン相手よりもロボットのほうが、何となく打ち解けて話しかけられそうな気がしませんか?
Aさんも楽しんで使って下さるような気がして、早く気軽に手に入れられるようになったらなぁ、と思います。

読んで頂いてありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
C2(OT)

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