K-ORIGINAL FILES (ケーオリジナル ファイルズ)

プライベート日記(休日、仕事など)をメインに行き付けのお店や釣果、マイカーチューン!?など不定期に掲載したいと思います。

「ハイレゾ」の基本をおさらい。非圧縮かロスレス圧縮か?

2018年09月01日 | 集中力!と注意力!!と記憶力!?

  リニアPCMはサンプリングされたデータそのもので、変換処理をしないかぎり理論的には劣化しない。しかし、データの効率的な保存は考慮されていないため、サンプリングレートや量子化ビット数を増やすにつれファイルサイズが大きくなる。MP3など圧縮音源で数MBの曲がハイレゾで数十MB、数百MBになる理由はこれだ。

 そこで利用されるのが「可逆圧縮(ロスレス)」のコーデック。リニアPCMを符合化(ある規則に沿ってデータの並び/格納パターンを整える処理)することで、データをコンパクトにすることが目的だ。再生時にはリアルタイムに元のリニアPCMへと変換され、理論上音質の劣化は生じない。「FLAC」と「ALAC」が代表的な存在で、リニアPCMを約6割程度のデータサイズにまで小さくできる。符合化するときオリジナルの情報を完全に残すため、理論上音質劣化しないことが特徴だ。

 一方、「非可逆圧縮(ロッシー)」のコーデックは、データサイズがオリジナルの1割になるほど高い圧縮率を実現できる反面、符合化するときに可聴帯域外の音(人間の耳が感知できないとされる高周波数帯)を除去してしまう。ハイレゾの利点といえるリアルな音場・奥行きの表現は、可聴帯域外の音の存在が大きく影響していると考えられているため、非可逆圧縮のコーデックで処理された音はハイレゾに分類されない、という考えかたが支配的だ。実際、上述したJEITAと日本オーディオ協会の定義でも、非可逆圧縮された音源をハイレゾに含めていない。

主なデジタルオーディオフォーマットの圧縮率と音質の傾向
方式代表的な形式音質圧縮率
(PCMを100%として)
非圧縮 WAV 100%
AIFF
可逆圧縮 FLAC

60~70%程度

 

ALAC
非可逆圧縮 MQA 15~25%程度
MP3 △~○ 10~20%程度
AAC
Ogg Vorbis
WMA
※非圧縮、可逆圧縮、非可逆圧縮の代表的な形式は覚えておこう!

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