旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

Day1 = 僕らが旅に出た理由とチェンマイ到着

2016年11月26日 | 旅の風景
 今年から新たに企画に加えた”山岳少数民族の村々を巡る旅”。昨年、現地で充分話し合って来たつもりでしたが、何と言ってもお互い母国語ではない英語で話し合って来たことで、その後現地とのやり取りで少しずつ私の目指す方向性と現地で協力してくれる人達の方向性に食い違いが発覚し始めてしまいました。幸い、まだ集客できていないので、今のうちに調整をしておこうかとも考えたのですが、それと同時に、もしかすると私の目指す方向性そのものが少しストイックになりすぎているかもしれないという気持ちもありました。幸い、今年はまだ最少催行人数に至る集客はできていないので、今回は私の休暇がてら現地で提案するプランに行ってみる事にしたのが今回の旅の経緯。

 何度もご利用いただいているお客様の1人がプランに興味を示しておられたので人柱として参加されないかと打診させていただいたところ、参加していただけることになり、今回は二人旅。ときどきE&Gに顔を出していると、こういう幸運と不幸が手を取り合ってやってくる機会に巡り合うこともできます。

 ツアーの紹介用の写真を撮影、企画として成立するのか否かの判断と、修正が必要な部分のチェックが目的だったのですが、同行していただける方がおられるおかげで過去の経験にとらわれない意見も聞くことができる貴重な旅となりました。

 というわけで、11月17日、タイ航空羽田発バンコク行きはほぼ定刻に日本を離れてバンコクへ。相変わらず解りづらいバンコクの乗り継ぎの途中で日本円をタイバーツに両替...。

 両替所のカウンターにはダンボールの切れ端に”おはようございます”と日本語で書かれたボードが置かれていました。カウンターで両替していると、明らかに日本人とは違う東南アジア系の若者がやってきて、搭乗券を見せて、たどたどしい日本語で手続きのカウンターを質問しています。そして、両替所の女性職員が同じくたどたどしい日本語でカウンターを教えているのです。”あれ?バンコクに来たつもりだったけど、まだ東京にいる?”と自分の頭が少し変になったのかと不安になります。それでもタイバーツを手に入れて入国審査を済ませたら、搭乗ゲートへ向かう前にビール....。

 空港のショップに入って冷蔵庫を見ると缶ビールが1缶105バーツ....いくら空港とはいえ高いのです。さすがの酒飲み二人組も尻込みして一旦撤収。気持ちを立て直しますが、その過程で過去の記憶が蘇ります。たしか店によって全然値段が違った記憶があるのです。とはいえ、ソウル経由チェンマイを使う事が多い私は安かった店を思い出せません。向かいの店に入ってみるとここは値札がありません。値段を聞いてみると48バーツ。無事ビールも入手してご機嫌で国内線の搭乗ゲートへ向かいます。

 チェンマイへのフライトは少し遅延し、到着が30分ほど遅れました。ここから市内への交通はいつも悩むところなのですが、今回は人数も少ないので更に悩みます。トゥクトゥクを狙いたくてしばらく待ってみたのですが全く気配がありません。お客様と”ちょっと歩いて外の幹線道まで出ましょうか”という話ができるのも、二人共身軽な装備だからこそ。

 チェンマイの空港はしないからそれほど離れていません、空港から市内へ向かってブラブラ歩くのですが到着した時には気が付かなかった”暑さ”を体が感知し始めます。目指すは他の道路と合流する地点。そこまで行けば交通量も増えるという読みです。

 ちょうど他の交通との交差点に差し掛かったところでトゥクトゥクではなくてソンテウが停車してくれました。値段を聞くと、1人40と空港からより随分安いのです。いつもと違って全く値切る事なく乗車。無事宿までたどり着くことができました。

 もうかれこれ10年近く定宿となっているN.House。今回話していて判明したのは私が利用をはじめたのは彼らがオープンした年だとの事。少し古いタイプのゲストハウスですが、私には快適な空間で、チェンマイでの基地となっています。
 
 昨日まではロイクラトーン祭りの影響で満室だったそうですが、ちょうど全員、本日チェックアウトしていったそうで、滞在は我々のみ。

 オーナーのKEIさんは”一緒に食事しましょう”とローカルフードの夕食を用意してくれました。世界三大スープの一つ、トムヤムクンと空芯菜の炒め物、そして山盛りのパクチーです。

 いつものように斜向いの商店でビールを買って飲みながら、食事をし、タイ各地のトムヤムクンの地域による違いなどを話題に雑談した後は、地元の”焼酎”を飲みながら明日からのプランの説明を受けるのですが、この頃にはいつも早寝早起きの私は時差2時間の影響で頭が眠りモードになりつつあって、あまり説明も飲み込めません。もう少しだけ飲んで早めに眠りについたのでした。


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