興味があるの？

これは例えばの話。

あなたは地球温暖化の問題に興味をもっているでしょうか。あるいはあなたの友人に温暖化問題に非常に興味を持っている人はいるでしょうか。

興味を持っている人は当然、温室効果ガスという言葉を知っている事と思います。そしてその人達は当然、温室効果ガスを6種類挙げる事ができるはずですよね。6種類の温室効果ガスは皆さんもご存知の"京都議定書"において排出量削減対象となっているわけですから、興味がある人はまさか温室効果ガスをCO2しかあげられないなどという事は無いものと思います。

ここでヤバイと思った人はウィキペディアでもカンニングしてみましょう。

温室効果ガス：ウィキペディア

さて、ヤバイと思ってカンニングした人は、これを書いた私自身もカンニングしていた事に気がついたのではないでしょうか。6種類とか京都議定書といった内容もカンニングなのですから。つまり私も自分で書きながらヤバイと思ったクチです。

インターネットという恵まれた情報源に囲まれていて、キーボードを数回叩けばわかる程度の事も調べていないのに"興味をもっている"などと思い違いをしていた自分に気がついたのは私だけでしょうか。これでは興味どころか、スタートラインにも立てていませんね。

こういった事は多々あると思うのです。テレビやラジオで語られた事、セミナーで聞いた事、その話をテープレコーダーのように再生して、あたかも自分が知識を得たような錯覚を覚えるような事。こういうのは知識とか興味とは少し違って、"受け売り"と呼ばれます。

上の例で言えば、世の中で盛んに唱えられる"温暖化"というキーワードに興味を抱いた時点では、興味を抱いたというだけで、興味を持っているとは言えないと思うのです。ウィキペディアで温室効果ガスについて自発的に調べた時点で興味を持ち始めたというレベルかなと思います。

そして、その次に自分がどういうアクションを取るのか。例えば温暖化の影響が大きいと言われるバングラデシュに行ってみるとか、いろいろ考えられると思いますが、与えられた知識を復唱し続ける事ではなく、自発的なアクションを取り続ける事が"興味をもっている"と言う事ができる話なのではないかと思うのです。