私がバイクに乗り始めてからいつの間にか30年が過ぎ去りました。そこまでに至る顛末は先日ここに書かせていただきました。教習所でバイクに目覚めた私は荒野を駆け抜ける夢を見ながら日本の荒野、つまり林道をツーリングし始めました。
インターネットのない時代の事。バイクと言えば”暴走族”というイメージしか無い人達の間で生まれ育った私にとって、バイクに乗ることは日々、情報不足な事です。”ツーリング○○”とか、”○○ツーリングマニュアル”みたいな本を読み漁り、どんな装備を持つべきなのかとか、そんな事を少しずつ吸収しながらおっかなびっくり近所の山道を日帰りで走って..そして転んでみたり、テントを積んで少し遠出してみたりしていたわけです。
そんな中で、やはり問題はパンクをはじめとする故障。携帯電話だってない時代ですから、林道の途中で故障したらバイク屋さんに助けを求めるにしても公衆電話まで何キロも歩く事になります。だから、当然、その頃の”ツーリング○○”みたいな本にはツーリングに持っていくべきスペアパーツが紹介されていたり、山中でのパンク修理の方法が紹介されていたりしました。
周囲の木や石をどういう風に使ってホイールを浮かせるかとか、そんな事まで書かれていた本もありました。
バイク屋さんに行って、スペアのクラッチレバーとブレーキレバーを注文したり、用品屋さんへ行ってチューブを買ったり、そんな準備も新鮮で、自分がイッパシの”ライダー”になりつつあるような嬉しさもあったのです。
チューブを買っても、レバーを買っても、自分で交換できなければ意味がありません。工具だって必要なものが揃っているかどうかの判断もつきませんから、時間のあるときにレバーを外して付けなおしてみたりしていたのです。そんな中、もちろん一度チューブを外して入れ直してもみました。もちろん見事に失敗。パンクしていなかったバイクをパンクさせてしまい、スペアチューブと交換する羽目になりました。ホームセンターで購入したタイヤレバーには整形した際のバリが出ていて、これがチューブを傷つけてしまったようです。バリにヤスリをかけて滑らかにしてから使うのが”常識(当時)”であることもその後知りました。
ツーリングに出るのであればある程度のスペアパーツを持っていくのが当たり前の時代。ツーリングライダーたるものパンク修理位できて当たり前という時代。そんな時代にバイクに乗り始めたからその後1人で海外をバイクで旅する事ができたのだなと思います。それから、もちろん、書籍だけでなく実際に一緒に走って色々なことを教えてくれた先人たちや、根気よく付き合ってくれたバイクショップの方々など、そういう存在がなければその後のバイクライフを楽しむことはできなかったと思います。
随分前の話になりますが、ある秋のスーパーカブで旅するタイ北部に関わるお問合わせで、”パンク修理の道具くらいは持って走るか、持っていったほうが良いか。同行者はパンク修理位はできる人なのか”という問い合わせを受けたことがあります。
実際のところ、オフロードツアーへの同行や、オーストラリアンサファリへのメカニックとしての同行をこなしてきた私にとっては、スーパーカブのパンク修理位は何でも無いのですが、実はスーパーカブで旅するタイ北部では、企画の性質上、パンク修理の道具は持って走りません。
”ツーリングライダーたるものパンク修理くらいできて当たり前”はもはや通用しない時代に入ったようなので、パンク修理をライダー自らが行う技術を持っているというのは特殊な条件。スーパーカブで旅するタイ北部は誰でもが旅を楽しめるやり方を伝授する場として定義しているので、私のパンク修理テクニックを披露するのではなくて、パンク修理キットが無い条件下でパンクを何とかするテクニックを披露する方向で処理しています。
インターネットのない時代の事。バイクと言えば”暴走族”というイメージしか無い人達の間で生まれ育った私にとって、バイクに乗ることは日々、情報不足な事です。”ツーリング○○”とか、”○○ツーリングマニュアル”みたいな本を読み漁り、どんな装備を持つべきなのかとか、そんな事を少しずつ吸収しながらおっかなびっくり近所の山道を日帰りで走って..そして転んでみたり、テントを積んで少し遠出してみたりしていたわけです。
そんな中で、やはり問題はパンクをはじめとする故障。携帯電話だってない時代ですから、林道の途中で故障したらバイク屋さんに助けを求めるにしても公衆電話まで何キロも歩く事になります。だから、当然、その頃の”ツーリング○○”みたいな本にはツーリングに持っていくべきスペアパーツが紹介されていたり、山中でのパンク修理の方法が紹介されていたりしました。
周囲の木や石をどういう風に使ってホイールを浮かせるかとか、そんな事まで書かれていた本もありました。
バイク屋さんに行って、スペアのクラッチレバーとブレーキレバーを注文したり、用品屋さんへ行ってチューブを買ったり、そんな準備も新鮮で、自分がイッパシの”ライダー”になりつつあるような嬉しさもあったのです。
チューブを買っても、レバーを買っても、自分で交換できなければ意味がありません。工具だって必要なものが揃っているかどうかの判断もつきませんから、時間のあるときにレバーを外して付けなおしてみたりしていたのです。そんな中、もちろん一度チューブを外して入れ直してもみました。もちろん見事に失敗。パンクしていなかったバイクをパンクさせてしまい、スペアチューブと交換する羽目になりました。ホームセンターで購入したタイヤレバーには整形した際のバリが出ていて、これがチューブを傷つけてしまったようです。バリにヤスリをかけて滑らかにしてから使うのが”常識(当時)”であることもその後知りました。
ツーリングに出るのであればある程度のスペアパーツを持っていくのが当たり前の時代。ツーリングライダーたるものパンク修理位できて当たり前という時代。そんな時代にバイクに乗り始めたからその後1人で海外をバイクで旅する事ができたのだなと思います。それから、もちろん、書籍だけでなく実際に一緒に走って色々なことを教えてくれた先人たちや、根気よく付き合ってくれたバイクショップの方々など、そういう存在がなければその後のバイクライフを楽しむことはできなかったと思います。
随分前の話になりますが、ある秋のスーパーカブで旅するタイ北部に関わるお問合わせで、”パンク修理の道具くらいは持って走るか、持っていったほうが良いか。同行者はパンク修理位はできる人なのか”という問い合わせを受けたことがあります。
実際のところ、オフロードツアーへの同行や、オーストラリアンサファリへのメカニックとしての同行をこなしてきた私にとっては、スーパーカブのパンク修理位は何でも無いのですが、実はスーパーカブで旅するタイ北部では、企画の性質上、パンク修理の道具は持って走りません。
”ツーリングライダーたるものパンク修理くらいできて当たり前”はもはや通用しない時代に入ったようなので、パンク修理をライダー自らが行う技術を持っているというのは特殊な条件。スーパーカブで旅するタイ北部は誰でもが旅を楽しめるやり方を伝授する場として定義しているので、私のパンク修理テクニックを披露するのではなくて、パンク修理キットが無い条件下でパンクを何とかするテクニックを披露する方向で処理しています。
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