Fun with NATURE

人と人、人と自然をテーマに
まっちゃの環境、自然、あそびの広場

屋久島紀行 まだつづき

2005-09-04 | 自然
屋久島での三日目

この日は朝からスコール。
朝食を食べる民宿では、どしゃぶりの雨と停電にみなさん驚きの様子。
けど、屋久島は1ヶ月に35日雨が降る島。今日まで雨がなかったのがおかしいくらい。

10時ごろ、雲水峡の入り口に到着し、今日は屋久島環境文化研修センターの方々にお願いして5時間あまりのもののけの森トレッキング。

途中何頭もヤクシカに出会い、くぐり杉、七本杉、奉行杉、三本足杉、二代大杉などの巨大な屋久杉に出会う度に、「おー、うわー、あー、はー」と言葉にならない感動がため息のようにこぼれます。

苔むした森では、地面には苔、岩の上も苔、杉などの樹木の表面も苔、その上は緑の葉と、全てが緑色。その間をヤクシカが人を気にせず歩いています。
そして、朝降ったスコールが霧となり、森に再び湿気を与えながら青い空へと昇っていくのでした。

雨、苔、花崗岩質の岩によって少しずつ少しずつ育った屋久杉が何千年もかけてつくってきた屋久島の森、神の住む森を体で感じるトレッキングでした。

神秘的な森を感じると同時に、それらが荒れていく場面も見られました。
私たち観光客が森へどんどん入ることによって、コース上の杉や苔が傷つき、またコース外へも足を踏み入れ、荒らしてしまっているようでした。

大昔から今も信仰の対象として、岳参りなどが行われているこの島が傷つきつつあるのは、私たちの責任でもあります。
観光客でもある私たちのモラルが問われています。
ただ、途中であったツアーガイドが、ツアー客に山のマナーやモラルを静かに伝えていたのは嬉しく思いました。
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