10月になり、もう半ズボンでは過ごせなくなりました。
半袖もそろそろ終わり、長袖が恋しくなってきました。
田んぼでは稲刈りが進み、うるさいセミの声からコオロギ達の声に変わりました。
10月と言えば、もうすぐCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」が愛知で催されます。
今月に入って新聞で「生物多様性」の特集が組まれ、カエルの新種が発見!などの記事が載るようになりました。
企業では「エコ」だけでなく「生物多様性」をアピールする向きもあるようですが、まだまだ「生物多様性」という言葉の定着はまだまだかと感じます。
「生物多様性」とは、種の多様性(様々な種がいること)、生態系の多様性(種を育む様々な環境があること)、遺伝子の多様性(種の中にも様々な個性があること)があって初めて、多様性が確保されているとのこと。
また、生物多様性には、生物同士の競争や共生により、進化・絶滅していくことも多様性であるとの意味が含まれているそうです。
例えば代表的な外来種であるオオクチバスやブルーギル、アライグマなどは1970年代以降の移入種ですが、江戸時代や明治時代に入ってきた豊年エビやシロツメクサなどは日本に定着し、当たり前のようになっています。
当然、オオクチバスやブルーギルが繁殖して、在来種が相当減少し、対応しなければ琵琶湖の生物環境も激変してしまうかと思いますし、悠長なことは言ってられないのですが、現在の私たちの利益だけでなく、未来の世代の利益も確保した上で、どの程度の競争や共生による進化や絶滅を良しとするか考えねばならないと思います。
(オオクチバスやブルーギル等の外来種の繁殖を肯定していません。あしからず)
また、1999年に昆虫の輸入が解禁されて以降、ペットショップに多くの外国産昆虫が並ぶようになりました。子どもたちを見ていると自然環境に適応して野生の昆虫を捕まえるのではなく、図鑑で見たキラキラ光る強そうなカブトムシやクワガタムシをショップで購入するというのが広まりつつあります。
それら昆虫が野生化していくことの問題もありますが、子どもたちの遊びや自然環境、生態系、生の生き物の姿を知ることがなくなることが怖いと感じます。
大げさに言えば、ヘラクレスオオカブトも雑木林にいる方が生物多様性があるとなるような気がします。
そう言えば、雑木林自体が少なくなり、また人の手が入らなくなった雑木林はナラ枯れが進み、残ったクヌギはカブトムシ採集圧が高く木が傷つけられ、スズメバチが飛び回りと、子どもたちが主役の森はどこへやらです。
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