川口市民大学の第2回目は、自然写真家の丹葉暁弥氏による「白くまから見えてくる地球温暖化」でした。
以下、戸塚西公民館の館報から許可をいただき引用して掲載します。
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「第 2 回目の講師は白くま(ホッキョクグマ)写真の第一人者である自然写真家の丹葉暁弥氏です。カナダのマニトバ州にあるハドソン湾近くの町チャーチルに長年通い、白くまの写真を撮影してきた丹葉氏から、まるで人間のように様々な表情を見せる白くまの写真とともに、白くまの生態や取り巻く自然環境についてお話を伺いました。
ハドソン湾は毎年秋になると数百頭の白くまが集まる世界的に有名な白くまスポットですが、最近はその数が減少しています。白くまの大きさも以前より小さくなっているそうです。
原因は地球温暖化によりハドソン湾が凍結する期間が短くなったこと。
チャーチル近くのハドソン湾海岸に集まる白くまは、湾が凍結すると凍った海の上を移動しアザラシを捕え栄養を蓄えますが、それが難しくなってきています。丹葉氏も数年前まではそこら中にいた白くまが、最近はなかなか見つからなくなり、白くまの減少を実感しているそうです。
地球温暖化は白くまなど動物たちの生存にも深刻な影響を及ぼしています。地球温暖化を防止し、白くまや私達の未来を守るために何をするべきか、改めて考えさせられる講演でした。」
*****(引用ここまで)*****
丹葉様には、昨年度、安行小学校4年生の子どもたちにもオンラインでお話していただきました。
今回も、丹葉様の白くまに対する深い愛情が伝わってくる写真ばかりで、白くまもそのことを感じるのか、とても優しい柔らかい表情をしていました。
しかし・・・
最後に、小学校の授業では使っていなかった1枚の写真に、大きな衝撃を受けました。
それは、おなかが空いた何頭もの白くまが、町のゴミ(特に人間が食べ残したもの)をあさっている写真。白くまの目は、それまで見せていた優しい目とはまるで違っていました。
白くまがお腹を空かせるようになった原因をたどっていくと、地球温暖化につながります。このままだとあと30年でいなくなってしまうと心配されている白くま。
胸に響くご講演でした。丹葉先生、どうもありがとうございました。(浅羽)
※開催にあたり、川口市地球温暖化防止活動推進センターは、講師との連絡調整、会場設営、運営等のお手伝いをしました。
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