温首相！憂うべきは第2 の六四天安門事件です！

中国の温首相は、重慶市の薄氏失脚の直前、

「このままでは、また文化大革命の悲劇が起きるかもしれない」と公に言及した場面が報道されています。

「唱紅打黒」毛沢東の革命運動の再来を重慶市で盛り上げた薄氏への強烈なあてつけでした。

ただし、文化大革命に関しては、毛沢東の死後、四人組の処罰等、その総括を中国共産党政府自らが公式に行ったわけですから、本来、中国内で繰り返してはならない悲劇は、やはり1989年「六四天安門事件」において他にないでしょう。

人民解放軍という中国共産党の私軍が、非武装の中国公民を敵に回して、戦車で引き殺した場面は、世界の人権侵害の歴史上、語り継がれていくべき、まれにみる国家の悪行でしょう。いまだにその時の映像はYoutube上で流れ続けています。

まもなく、その6月4日を迎えようとしていますが、中国内で民主化を求める声は、ますます増えています。直接選挙を求める地方の反乱も起きています。

人民解放軍とて、その内部が一枚岩とは言えないでしょう。軍事クーデターも起こり得るかもしれません。

人民解放軍の七つの軍区内でお互いに内戦状態になるという可能性も否定できないでしょう。

本来の民主的な法治国家なら、国民の生命と安全と財産を守るのが国家の役目ですが、中国は中国公民の資産を国家が収奪し、生命の危機にさらすことにも躊躇しない国です。

「第2の六四天安門事件」

この悲劇を繰り返すことなく、中国公民の総決起を力づくで抑え込まずに、民主的な手続きを経て、中国公民の総意で意思決定できる政治体制へ移行すべきであると、あらためて指摘させていただきたいと思います。