中野笑理子のブログ

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カラスのかーくん

2017年03月19日 | 日記
お昼過ぎに買い物から戻ると、玄関ポーチの柵の端っこにカラスが1羽止まっていました。
日頃からこの玄関ポーチには、様々な鳥が飛んで来ては、美しい鳴き声を聴かせてくれるのですが、今日はカラスのお客様。

門を開けて入ると飛んで行ってしまうかと思ったら、少し警戒しつつも飛び立つ気配がありません。
プックリ膨らんだ嘴とクリクリした瞳が可愛い、ハシブトカラスの若鳥のようです。
実は私、カラスが好きであります。
一番好きなのは雀ですが、その次はカラスです。

子供の頃、映画館で「オーメン」を観て、真っ黒な山犬とカラスを味方に従える幼児ダミアンが、怖くもありカッコ良くも見えたのです。

以前千里に住んでいた頃、万博記念公園でフランクフルトとビールをやっていると、1羽のカラスが「一口ちょうだい」というように、小首を傾げながらやって来て、ちぎって放り投げると見事に空中キャッチして、更にもう一口、とねだってきました。
面白くなってフランクフルトのちぎり投げをやっていると、いつの間にか私の周りには十数羽のカラスが集まって来て、2本目を買いに行く羽目になりました。

2本目のフランクフルトがなくなる頃には、カラスの数は20羽迄は数えましたが、それ以上の数で怖くなってしまい、逃げるように場所を移動しました。
すると、カラスの一団が「もっと、もっと~!」と私のあとを追うように飛んで来まして、すれ違ったカップルに「オーメンや!」と言われたことがありました。

これも千里に住んでいた頃ですが、駅の近くでカラスの幼鳥が巣から落ちてはぐれてしまったのでしょう。
1羽のカラスが住み着いて、近所の人達が水や食事を与えていましたが、飛び方を学習する前にはぐれたようで、大きくなっても飛ぶことが出来ず、夏の暑さで死んでしまったカラスがいました。
かーこちゃんと呼ばれ、アイドルのような存在でした。

なので嬉しくなって「かーくん、ただいま」と玄関の鍵を開けながら「どしたん? 仲間とはぐれたか?」と話しかけました。
かーくんは、首をこちらに向けてじっと話を聞いています。
「それとも、疲れて休憩か?」と訊いても、じっと止まって聞いている。
「ゆっくりお休みなんし」と声をかけて家に入りました。

さて手洗いうがいの後、そっと玄関ポーチ側の窓を開けますと、かーくんがまだいました。
「お腹空いてるんか?」と声をかけると、パッと飛んで行ってしまいました。

カラスといえばゴミを漁ったり、嫌われもののイメージがありますが、夕暮れ時にその声を聞くと何だかほっこりしますし、童謡「七つの子」の歌詞にもあるように、まるいめをしたいいこなんです。

かーくん、また来るかなぁ。