中野笑理子のブログ

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懐かしい店の灯が消えてゆく

2017年03月20日 | 日記
幼稚園に通う前から行っていた喫茶店が今月いっぱいで閉店すると知り、慌てて行ってきました。
閉店を聞きつけたお客さんが押し寄せ、店内は目が回る程の忙しさで、あまりゆっくりしてもいられませんでしたが、「今までどうもありがとう」と心の中で別れを告げてきました。

馴染みのお店がなくなる寂しさというのは、人との別れとはまた違う、空間自体がなくなってしまうという曰く言いがたいものがあります。
経営者の高齢化や後継者がいないなどの問題で、惜しまれつつも暖簾を下ろすお店が少なくありません。

せめて後1年、時間があれば後継者に立候補できたかもしれないね、と連れ合いと話しながら、なんともいえない寂寥感を抱えて帰るのが嫌で2件目を探し、アルコール分を摂取して帰ってきました。

2件目のお店も、創業40年はゆうに越える、これまた鯔背なおじいちゃんと婀娜なおばあちゃんと呼ぶには些か憚られるような、そんなふたりが営む粋なお店なのです。
娘さんが時折お手伝いに来られていますが、どうか末永く営業してほしい、と心から思うのでありました。