母の退院が近づき、病院で栄養指導や誤嚥防止の食事についてなどのレクチャーを受けております。
義歯も欠けた歯もなく28本すべて自分の歯である母ですが、認知症が進むにつれて噛むことや飲み込むことが徐々に出来なくなってきました。
柔らかくして細かく刻んでいても野菜の繊維や肉や魚のほぐし身など、ホンの少しでも何かあると奥歯で噛むことをせず、食事をしていても気が逸れると「もういらない、食べない、早く片付けて」となってしまい、茶碗蒸しやプリンやヨーグルト、温泉卵やバナナなどの柔らかい果物ばかりを食べるようになりました。
それでも入院するまでは、好物であるみかんなどは自分で皮を剥いて白い筋のついた実の袋ごと、噎せることもなくパクパク食べていたのです。
また好きなリンゴジュースやヤクルトなども、ストローを使ってスムースに飲んでいました。
阿川佐和子さんが著書の「看る力」で書いておられるように「好物はノドにつまらない」というのは本当だった、と思っていましたが、それもやはりある程度体力のある間は、ということなのだと改めて思いました。
今は喉にゆっくり入るようにと、お茶やジュースもトロミをつけたものでないと飲ませてはいけなくなってしまいました。
薬を飲むのも普通の水では誤嚥の可能性があるのでトロミを加えた水に薬を溶かせて飲ませるように、という指示がありました。
そして食事量自体が減っており食べる量もその時々の気分次第で波があるので、とにかく高カロリーのゼリーや栄養補助食品をつけて下さい、とのことで介護食専門のカタログも渡されました。
自分の歯が健康であっても食事を楽しめなくなってしまった母ですが、一方では総入れ歯でもお肉をモリモリ食べてらっしゃる方もおり、歯だけが健康であっても食事を楽しめる訳ではないのだと思い知りました。
そんな母や入院されている他の高齢者の方々の姿を見ていると、草木が枯れていくように自然に死期を迎えることの難しさを感じます。
ピンピンコロリが理想だけれども、それもかなり難しそうです。
そんな自分はあと何年、あと何回、食事を楽しむことができるのだろうか、と考えてしまうのでありました。
義歯も欠けた歯もなく28本すべて自分の歯である母ですが、認知症が進むにつれて噛むことや飲み込むことが徐々に出来なくなってきました。
柔らかくして細かく刻んでいても野菜の繊維や肉や魚のほぐし身など、ホンの少しでも何かあると奥歯で噛むことをせず、食事をしていても気が逸れると「もういらない、食べない、早く片付けて」となってしまい、茶碗蒸しやプリンやヨーグルト、温泉卵やバナナなどの柔らかい果物ばかりを食べるようになりました。
それでも入院するまでは、好物であるみかんなどは自分で皮を剥いて白い筋のついた実の袋ごと、噎せることもなくパクパク食べていたのです。
また好きなリンゴジュースやヤクルトなども、ストローを使ってスムースに飲んでいました。
阿川佐和子さんが著書の「看る力」で書いておられるように「好物はノドにつまらない」というのは本当だった、と思っていましたが、それもやはりある程度体力のある間は、ということなのだと改めて思いました。
今は喉にゆっくり入るようにと、お茶やジュースもトロミをつけたものでないと飲ませてはいけなくなってしまいました。
薬を飲むのも普通の水では誤嚥の可能性があるのでトロミを加えた水に薬を溶かせて飲ませるように、という指示がありました。
そして食事量自体が減っており食べる量もその時々の気分次第で波があるので、とにかく高カロリーのゼリーや栄養補助食品をつけて下さい、とのことで介護食専門のカタログも渡されました。
自分の歯が健康であっても食事を楽しめなくなってしまった母ですが、一方では総入れ歯でもお肉をモリモリ食べてらっしゃる方もおり、歯だけが健康であっても食事を楽しめる訳ではないのだと思い知りました。
そんな母や入院されている他の高齢者の方々の姿を見ていると、草木が枯れていくように自然に死期を迎えることの難しさを感じます。
ピンピンコロリが理想だけれども、それもかなり難しそうです。
そんな自分はあと何年、あと何回、食事を楽しむことができるのだろうか、と考えてしまうのでありました。