篠突く雨

電車が地下から地上に出ると同時に、車窓に小さな雨粒が落ちてきて、アッという間に本降りになった。
最寄り駅に着くと、空は暗く雷の音が聞こえる。
そして改札を出ると同時に、雨は豪雨に変わった。
ゴロゴロという雷の音は雷鳴になって轟いて、駅の軒先は見る間に人で溢れて、出るも入るも一苦労。

こうなってしまっては、急いで帰っても洗濯物の無事はもう絶望的。
これで少しは涼しくなるかな、と雷鳴を聞きながら人気の少ない雨粒すれすれの場所で一服つけました。
しかしちょうど良いお湿りというには、豪快過ぎる雨。
出血大サービス、いつもより多く溢しております、といった雨脚を見ながら、自然には誰も勝てないんだよなぁとしみじみ思いました。

微かに出ていたお日様も直ぐにお隠れになって暫しの足止めでありました。

食わず嫌いを改めて

毎日が暑すぎて食欲も低下気味、ついつい冷たいものを飲んでしまい余計に食欲は減退。
自然にダイエット出来て嬉しい反面、力が湧かないというか、ここ一番エイヤッという時に力が入らない。

そんな時、私がオムツをしていた頃から知っている酒屋のおっちゃん(今はもうおじいちゃんだけど私の中ではずっと酒屋のおっちゃん)が甘酒ええよ、と教えてくれた。
甘酒はなぁ、昔は夏の飲み物やってんで。
えー冬ちゃうの？
昔の夏の飲み物いうたら、甘酒か冷やしあめやった。
へー、今甘酒、流行ってるみたいやもんね。

そんな会話をしながらも、実は私、甘酒が苦手であります。
アルコールの入っている、甘くない方の酒が好き。
正直におっちゃんに白状すると、牛乳で割ったらいいと教えてくれた。
牛乳、甘酒よりもっと苦手なんだけどなぁ。
しかし小さい時から絶大な信頼をおくおっちゃんのアドバイス、ものは試しと瓶詰めの甘酒を買って帰って、牛乳と割ってこわごわ飲んでみました。

それがね、美味しかったんです。
そしてなんか力が沸いてきたような。
色々試して、甘酒と牛乳を半々という割合が一番美味しいと思いました。
馬には乗ってみよ人には添うてみよ、ではないけれど、素直におっちゃんのアドバイスに従って正解でした。
皆さんもお試しあれ。

クレームがあったので

昨日のブログを見た猫仲間さんより、靴下ちゃんの写真がまったく痩せて見えない、というご指摘を受けました。
まぁ確かに、痩せた猫には見えない。
靴下ちゃんも見たら角度が悪い、と文句を言うかもしれない写真です。

でもね、反論ではないけれど春先のぽっちゃりからしたら、スリムになっていたんです。
換毛期で冬毛が抜けたことを差し引いても、ちょっとほっそりさんになったんじゃない？ と思ったわけです。

写真が下手、とまで言われてちょっとションボリ。
という訳で下手な写真ですが、昨日の靴下ちゃんの別ショットを。

こっち、こっち、と私を誘導する靴下ちゃん。
数歩行っては、ちゃんとついて来ているか後ろを振り向いて確認する靴下ちゃんでありました。

久しぶりの靴下ちゃん

このところ夜になっても涼しい風がちっとも吹かず、夜のパトロールを自粛していたのか、ずっと会えずにいたり靴下ちゃん。
実家へ向かう前にゴミを出しに行ったところ、ニャゴニャゴニャとちょっとくぐもった声がして、駐輪場の自転車の影から靴下ちゃんが顔を覗かせました。

わー、靴下ちゃん！
久しぶり～、毎日暑いけど元気にしてた？

靴下ちゃんが声をかけてくれなかったら、絶対わからず通り過ぎるところでした。
夜になってもこの暑さでちょっぴり元気のない靴下ちゃん、心なしかスリムになっているような。
昼間は猫仲間のおばちゃま達が毎日ごはんとお水とブラッシングをしているのですが、暑い昼間は食欲もなかったのでしょうか、瞬く間にちゅ～るを4本平らげました。

その後はいつもの如くマッサージタイム。
少しでも涼しさを感じるように、毛の根元から地肌に風を通す感じで抜け毛を取りながらマッサージ。
ちょっと夏痩せしていたけれど、元気な靴下ちゃんに会えて嬉しい夜でありました。

靴下ちゃん、ありがとう。
明日も会えたらいいね！

真夏の闇に飛び込んでみる

昨日、オール讀物8月号と一緒に買った小説新潮8月号。
佐藤愛子先生の「冥界からの声」が、とうとう最終回。
チベット「死者の書」の文で終わるそのラストは、非常に納得が行くというか、「私の遺言」から続く、心霊に対する佐藤愛子先生の思いを再確認したように思いました。
ひとつだけ言えることは、死んだら終わりということは決してない、ということであります。
怪異短編競作「妖し」のオール讀物に対する小説新潮は、怪談大特集。
宮部みゆきさんの新連載「Ghost Story」が始まりました。

ということで真夏の闇への文字ツアー、行って参ります。